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これに対して、ウクライナ国防省情報総局のユソフ報道官は、「ロシア当局は、輸送機墜落の原因を調査する国際的な委員会の設置を拒否した」と原因調査を巡る状況を明らかにした。ユソフ報道官は25日、「ロシアは、機体の残骸や搭乗者の存在を証明するものは示しておらず、ベルゴルドの遺体安置所に移送された遺体は5体だった」と、ロシア側が提示した遺体の数とウクライナ情報当局が把握した数の相違を指摘した。
ウクライナ軍退役軍人で捕虜経験を持つコレスニコフ氏は、「捕虜65人に対し護送要員3人はあり得ない」と述べ、護送要員が少数であることを根拠に懐疑的な見方を示した。捕虜のウクライナ兵士を乗せたロシア軍輸送機の墜落を巡り、ロシア下院国防委員会のカルタポロフ委員長は25日、「ウクライナ側は、同機に関する情報を15分前に得ていた」と指摘した。これに対して、ウクライナ側は、「捕虜交換前の慣例に反し、同機に対して、事前に攻撃を控えるよう要請はなかった」と主張している。
エストニア国防省は昨年12月、ロシアとの戦闘に関して、ウクライナは「戦略守勢」に切り替えるべきとする報告書を発表した。ロシアに対する防衛を強化し、戦略守勢によりウクライナ軍の戦力を回復させ、攻勢の機会を模索する見方が欧米で強まっている。戦略守勢とは、敵の攻勢に反撃する目的で意図的にまたは必然的に防御態勢をとること。対地・対空攻撃も可能な戦闘機「F16」の乗員訓練が既に終了し、来年には「F16」37機がオランダ、デンマークから、また、今年初めには、米国製の長距離ロケット弾「GLSDB」がウクライナ軍に供与される。ウクライナ軍は、戦闘機とロケット弾の供与を経て、反転攻勢の機会を見定める戦略により立て直しを図るものと見られる。
3月に実施されるロシアの大統領選では「侵攻に反対する」元下院議員への支持が広がっている。プーチン大統領の通算5選が確実視される中、改革派政党「市民イニシアチブ」が擁立したナジェージュジン元下院議員は26日、立候補に必要な10万人を上回る約20万人の署名を集めたと発表した。ナジェージュジン氏は不備のない10万5千人の署名を、31日までに提出する方針だ。首都モスクワ、サンクトペテルブルク、ヤクーツクなどの通りには、反プーチン政権、軍事侵攻反対を掲げて大統領選の立候補を目指すナジェージュジン氏の支持を表明しようと、署名に訪れる市民の姿が確認された。
★ゲスト:兵頭慎治(防衛研究所)、小泉悠(東大先端研准教授)
★アンカー:木内登英(野村総研エグゼクティブエコノミスト)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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