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米シンクタンク・戦争研究所によると、ウクライナ軍が撃墜に失敗したのは、核弾頭も搭載可能なロシアの極超音速ミサイル「キンジャール」、巡航ミサイル「Kh-22」など、巡航速度が極めて速いタイプと分析されている。12月29日と8日にロシア軍が発射した「キンジャール」と「Kh-22」について、ウクライナ軍は迎撃に失敗している。このようなミサイルは迎撃するのは、ウクライナ軍にとって困難とされている。この状況から、ウクライナ国内の多くの場所で、防空能力の強化が課題となっている。ロシア軍は、迎撃困難な巡航ミサイルを主軸に、多彩なミサイルを組み合わせた攻撃を展開しているという。
米国家安全保障会議のカービー戦略広報調整官は1月9日、ロシアが6日に、北朝鮮から供与された短距離弾道ミサイルを、ウクライナのハルキウに発射したことを明らかにした。北朝鮮製ミサイルがウクライナに発射されたのは、12月30日のザポリージャ州、2日のハルキウ州に続いて、計3回に上った。米政府は、ウクライナへの攻撃に使用されたミサイルが、北朝鮮製の短距離弾道ミサイル「KN-23」であることを発表した。韓国のシン・ウォンシク国防相は11日、「北朝鮮がロシアに新型戦術ミサイルを販売する可能性がある」と警鐘を鳴らした。
ロシアはウクライナ東部周辺への攻勢を強めている。米シンクタンク・戦争研究所によると、ウクライナ軍のフィティオ報道官は11日、ロシア軍がクピャンスク方面の森林地帯で活動を活発化させていることを明らかにした。ロシア軍は昨年7月、ウクライナ東部ドネツク州、ハルキウ州で計10万人以上の兵士を集結させ、ウクライナ軍に対して攻撃の準備を行っていることが報じられていた。ロイター通信は11日、ウクライナ軍が数カ月の間で、クピャンスク近郊の防衛線を強化していることを伝えた。軍事アナリストによると、ウクライナ軍が攻撃を回避し、戦力を回復するための防御であることを指摘した。
★ゲスト:渡部悦和(元陸上自衛隊東部方面総監)、廣瀬陽子(慶應義塾大学教授)
★アンカー:杉田弘毅(共同通信社特別編集委員)
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