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避難所「看護師が過重労働に…」いまだ“孤立状態”3000人超 自衛隊の支援活動に密着【報道ステーション】(2024年1月9日) -芸能ニュース/炎上まとめ

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チャンネル:ANNnewsCH

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能登半島地震発生から9日目となりました。9日午後2時現在も、輪島市や能登町など22の地区で、3000人以上が孤立状態にあります。こうしたなか、ANNでは自衛隊に同行し、被害が大きい珠洲市での支援に密着しました。

◆いまだ“孤立状態”3000人超

やってきたのは、珠洲市の沿岸に位置する大谷小中学校。身を寄せる住民は200人以上。物資も届き、食料事情などは改善されつつあるといいます。一方で、喫緊の課題は衛生面だといいます。

避難所の責任者 川端孝さん
「発熱者も出ているので、感染させないよう注意を払いながら、発熱があった方は別の階に隔離するという形で。今も濃厚接触者で5日間隔離した状態の方が2人いる。集団感染だけは気をつけながらやっています。今は看護師が対応してくれているが、皆さん寝たか寝ないかぐらいの過重労働になっていると思うので、医師に常駐していただければ非常に助かる」

国道249号沿いに立地している、この学校。西に抜けるルートは土砂崩れで、東はトンネルの崩落などによって閉ざされ、復旧のめどは立っていません。自衛隊や消防などの車両は地域に入れるようになりましたが、一般車両となると出入りはできません。

石川県はこの地域を、孤立状態は解消されたものの、道路状況が悪く、支援が困難な『要支援集落』としています。9日午後2時時点で、孤立集落は県全体で22地区とされていますが、要支援集落は多数あり、詳しい数は発表されていません。まだまだ支援を必要とする人が大勢いることを意味します。

◆輪島朝市で大規模一斉捜索

今も煤のにおいが立ち込める輪島朝市では、一斉捜索が始まりました。輪島市内の安否不明者は日々、情報が更新されていて、9日午後2時時点で86人。この河井町に住んでいた人が多いということです。

近隣住民
「集中的に捜していたところの家族が、安否不明者リストに載っている。情報が錯綜(さくそう)していて、病院に運ばれたのを見た人もいる」

線路は大きく波打ったまま。七尾と穴水を結ぶ『のと鉄道』は、全線で復旧のめどが立っていません。被災9日目にして、国交省などの調査チームが入りました。

鉄道災害調査隊 大中英次さん
「やはり土砂崩れ、二次被害等が発生する恐れもある。しっかり調査していきたい」

◆“終のすみか”のはずが『罹災証明』

珠洲市では、建物の被害を証明する、罹災(りさい)証明書の申請が始まりました。これからの生活で様々な公的支援を受けるために欠かせません。さっそく申請を行った、大石雄三郎さん(68)が自宅に案内してくれました。

大石雄三郎さん
「(Q.家の窓が閉まらなくなっていますね)外れて倒れて割れて。雨が入ってきたらまずいので、シートでふさいでいる」

この家に引っ越してきたのは先月中旬。終のすみかにしようとリフォームを進めていたところでした。

大石雄三郎さん
「死ぬまで珠洲市に住みたい。時間をかけてやっていくしかないのが現状」

◆被災地で長引く“断水”

七尾市では、9日も水が止まったまま。被害は深刻で、9日正午現在、市内9割以上の世帯で断水が続いています。水道管の破損を調べるために水を流せるようになったのは、9日朝のことでした。

七尾市職員
「漏水箇所を探すための配水量を確保できた。(Q.配水量を確保しないと点検できない)漏水場所を探せない」

漏水している箇所が見つかったら、水を止めるためにバルブを閉めます。

七尾市職員
「破裂を見つけて、止めて、直して、通水して、また探して。延々と繰り返す感じ」

この地区で予定していた復旧工事は、漏水が止められなかったため、10日に持ち越しとなりました。

◆断水で透析患者“綱渡り”状態

水は、医療にも欠かせません。恵寿総合病院は七尾市だけではなく、能登地方全域の医療を支えています。これまで年中無休で行っていた透析治療も、中止せざるを得ない事態に追い込まれました。自衛隊からの給水で透析を再開できたのは、被災6日後のこと。毎日15トンの水を届けてもらっています。

慢性腎不全を患う女性(50代)は、この病院で透析を受けられない間、往復3時間かけて、別の病院に通ったといいます。

慢性腎不全の患者
「生きるためには通うしかない。大変だった。(Q.この病院で治療を受けられることは?)ホッとしてます。ありがたいです」

今ここで最も必要としている支援は…。

恵寿総合病院 神野正博理事長
「まず、いま絶対的に必要な水と電気を供給していただきたい。七尾市民が困っていて、給水所に列をつくっているのに恐縮だけど、病院は水と電気が命」

◆道路復旧“阻むもの”とは

石川県では道路状況が厳しいということで、孤立もまだ解消していません。9日午後2時の時点で、85カ所で通行止めが続いています。そのため、輪島市や珠洲市など22地区、3123人が孤立しています。

県の担当者によると、道路の復旧が遅れている理由は、大きく2つあるといいます。

(1)地震
道路を補修しても、相次ぐ地震で再び壊れてしまう。

(2)天気
人手不足で道路の除雪に時間がかかり、補修作業を思うように進められない。

◆復旧の足掛かり『くしの歯作戦」

9日現在、内陸部や内海を走る国道は復旧が進んできていて、県の担当者は「能登町・穴水町・七尾市は復旧までに、そこまで長い期間はかからないのでは」としています。

一方、問題は輪島市や珠洲市を通る、外海沿いの国道249号です。至る箇所で道路の陥没や土砂崩れが起きていて、9日午前7時現在、少なくとも16カ所で通行止めが発生し、復旧のめどが立っていません。

そこで国や県が自衛隊と協力して行っているのが『くしの歯作戦』です。すでに通れる珠洲道路を起点にして、通行止めが多数起きている国道249号に向けて“くしの歯”のように何本も道路を通すことで、復旧の足掛かりにしたいとしています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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