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池の水すべて抜く…ドロと格闘 荒らす“最強外来種”一掃作戦に密着【詳細版】【もっと知りたい!】【グッド!モーニング】(2023年12月26日)

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チャンネル:ANNnewsCH

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東京都が、池に住む魚を食い荒らす外来種の駆除に本腰を入れています。番組は、池の水をすべて抜く「かいぼり」に密着しました。

■最低気温マイナス0.5℃…捕獲作戦スタート
 
 東京・町田市の多摩丘陵にある都立公園「小山田緑地」。園内の一角にある小さな池が今回の舞台です。かいぼりの目的は、池本来の生態系を取り戻すこと。
 
 そこで、今回の主なミッションは二つ。一つは外来種にして捕食者・アメリカザリガニを駆除すること。もう一つは、在来種の水生昆虫・ヤゴを発見し、保護することです。
 
 魚などを捕まえやすくするために、池の水抜きが始まったのは、本番4日前のこと。水中に1台のポンプを設置し、テニスコート1.5面分ほどの池の水、およそ200トンを抜きます。
 
 そして、迎えた当日、最低気温マイナス0.5℃を観測した寒空のもと、生き物を捕獲するのは市民ボランティアなどおよそ20人です。
 
 いよいよ捕獲作戦がスタート。慣れない手つきで水の中に網を入れる布施宏倖アナウンサー。すると、大きい魚が見つかりました。その後も、すくうたびに網に魚が入ります。

 たらいに集められた、これらの魚は何なのでしょうか。専門のスタッフが種類を特定すると、関東では「クチボソ」の名で知られる在来種のモツゴ。そして、古くから日本人に親しまれてきたメダカです。在来の野生のメダカは「絶滅危惧種」とされています。
  
■難航!アメリカザリガニ捕獲ミッション
 
 続いて捕まえたのは、中国などが原産の「カワリヌマエビ」です。釣り餌(えさ)や飼育用として輸入されたものが放され、繁殖したとみられる外来種です。

 熱心に捕獲に励む参加者をよそに、なかなか姿を見せないのが、ザリガニです。重要ミッションの1つ「アメリカザリガニの捕獲」が難航していたのです。寒さで泥の中に潜ってしまったのか…。捕獲開始から1時間、その時でした…。
 
 ついに、捕まえることに成功したアメリカザリガニ。池に住む魚や昆虫を食い荒らす特定外来生物です。捕まえたのは「子どものころにザリガニ捕りの名人だった」という日本体育大学ボート部の学生です。

青森県出身 日体大4年生の参加者
「楽しいです。生き物とるの楽しい。部活を引退したので、色んな今までできなかったことをやりたいなと思って探したら、ちょうどあったので」
 
 さらに池の水が引くと、ザリガニの捕獲ペースもアップ。気付けば、バケツはザリガニで一杯に…。小さな赤ちゃんも見逃さず、実に162匹の捕獲に成功しました。
 
■見つからない!ヤゴの行方は? その時…。
 
 一方、発見が期待されていた在来種のトンボの幼虫・ヤゴはザリガニに捕食され、いなくなってしまったのでしょうか。どれだけ探しても、見つかりません。と、その時…。
 
 期待を込めつつ、水生昆虫を専門スタッフに確認してもらうと、正体は「マツモムシ」でした。おなかを上にして泳ぐのが特徴の在来種の水生昆虫でした。
 
参加者
「これ」

スタッフ
「マツモムシです」

参加者
「かまれないようにして。痛いんです。刺すので」

■作戦終了!ヤゴは見つからずと思いきや…

 そして、5時間に及んだ捕獲作戦は終了。
  
参加者
「普段、生物と近付くのは動物園とか水族館とか、ちょっと距離のあるところだったり、その時の姿しか見れないが。本当に自然に生きている姿が見られるっていうのが、いいなと思うので、貴重な体験だなと思う」
 
 残念ながら、ヤゴは見つからずと思いきや…。
 
“かいぼり隊リーダー”ポリテック・エイディディ 相澤郁さん
「今回、これ(かいぼり)をやる前にどんな生き物がいるのかということで、罠をいくつか設置した。その罠の中に入っていたのがコオニヤンマ(ヤゴ)です」
 
 実は網での捕獲とは別に設置しておいた罠を引き上げて調べたところ、なんとヤゴが1匹確認されたのです。
 
相澤さん
「1匹でも2匹でもいると、それらがもっと増えるような環境を作るというのが目標として設定しやすくなる。本来いるべきものがすめる。そういう環境を作っていくことがいいのかなと思う」
 
(「グッド!モーニング」2023年12月26日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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