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山火事、洪水、干ばつ…。気候変動に伴う自然災害が世界各地で猛威を振るい、農作物への被害も深刻で、収穫量の減少などによって食品の値上げも相次いでいます。
ワインの原料であるブドウも例外ではなく、フランスやイタリアなど名産地も大きな打撃を受けました。
一方で、これまでワイン作りに適さないとされていたイギリスに脚光が。
ロンドン近郊にある家族経営のワイナリー。イギリス王室の公式晩餐(ばんさん)会でも提供されたスパークリングワインを作っています。
「リッジビュー」ヘッドワインメーカー サイモン・ロバーツさん
「気候変動は明らかにひどい。しかし、イギリスに与える影響は欧州(大陸)への影響とは大きく異なると思います」
一般的にブドウの生育に適しているのは温暖な北緯30度から50度の間と言われ、イギリスはそれより北に位置しています。
しかし近年、温暖化の影響でイギリス南部でもブドウが育つようになったのです。
サイモン・ロバーツさん
「両親がこの土地を購入した時、英国ワインの評判はあまり良くありませんでした。今では(英国内に)約200のワイナリーがあり、80%がスパークリングワインを作っています」
元々イギリスは、「シャンパン」の産地フランスのシャンパーニュ地方に似た土壌も多く、スパークリングワインに合うブドウの生育に適しているといいます。
「リッジビュー」ワインメーカー ジャック・マンキンさん
「(今年は)とても良い収穫でした。複雑でほど良い酸があります。2、3年後に本当にフレッシュで楽しく飲めることを期待しています」
近年、イギリスのスパークリングワインは、世界的なコンクールでも高い評価を獲得するまでに成長しました。
サイモン・ロバーツさん
「すしととてもよく合うと思います。シャルドネがすしの繊細さを引き立てると思います。赤く輝くピノ・ノワールも作っているんですが、焼き鳥とはすごく合うと思います」
お酒を飲む機会も増える年末年始。世界の流行に乗ってイギリス産スパークリングワインを試してみる良い機会かもしれません。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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