“今季最強”冬の嵐　ドカ雪相次ぎ…ポスト埋まる　道の駅で“立ち往生”30台【もっと知りたい！】【グッド！モーニング】(2023年12月22日)

■“日本で一番の積雪”留萌市…地元の人も驚き

　横殴りの雪が降り続いた北海道稚内市。郵便ポストも、自動販売機も、すっぽりと雪に埋もれてしまいました。

　積雪が165センチを記録し、21日に日本で一番雪が積もったのは留萌市です。雪に慣れた地元の人も、驚きを隠せません。

地元の人
「きのうで（雪を）きれいにとったのが、けさまたぐわーって流れ込んで。（雪は）多いんだけど、いっぺんにこれだけ降るのは珍しい」

　バス停を覆う雪。ドアを破り、中まで流れ込んでいました。

　雪道をやってくる車が積んでいるのは、大量の雪です。

雪を運んできた人
「（Q.この雪どこから持ってきた？）留萌市内」
「（Q.今年、雪の量多い？）多いなんてもんじゃないって。留萌に2、3日住んでみね」
「（Q.何往復する）20回ぐらい」

　市内にある「道の駅るもい」。10日前は、はっきり見えていた駐車場の地面も…景色は一変、銀世界になりました。21日も通常営業でしたが…。

道の駅るもい　海東剛哲さん
「道の駅を目指して来られる方はほとんどいない。吹雪で視界が悪くて、運転が危険だと判断された方は、道の駅に寄ってお休みいただいています。今は30台くらい車が止まっています」

■岐阜県の白川郷、石川県の兼六園も…雪化粧

　すっかり雪化粧した世界遺産の白川郷。岐阜県白川村では21日、3時間で23センチの雪が降り、12月として観測史上1位の大雪となりました。

　最大瞬間風速22.4メートルを記録した石川県金沢市では、観光客に容赦なく冷たい風と雪が吹き付けます。観光客の傘が、裏返ってしまいました。

　兼六園にあるカメラを見てみると、午後2時ごろは青空が広がり、晴れ間も見えていました。しかし、わずか3時間で木や灯籠（とうろう）が真っ白になっていました。

　金沢市から車で30分ほどの白山市。午後から大粒の雪が絶え間なく降り続きました。

　雪の高さは、太ももの辺りにまで来ています。軽自動車が止まっていますが、屋根には今にも落ちそうなほど、こんもり雪が積もっています。

■“雪の線状降水帯”…影響は山陰地方にも

　北陸を中心にドカ雪をもたらしているのが“雪の線状降水帯”とも呼ばれる、帯状に発達した雪雲「JPCZ（日本海寒帯気団収束帯）」です。

　気象庁は22日未明、富山県で3時間に20センチの雪を観測したとして“顕著な大雪に関する気象情報”を発表しました。

　影響は、山陰地方にも出ています。

　鳥取県の観光名所・鳥取砂丘です。撮影された映像には、薄っすら白くなった砂丘の上を歩く人の姿があります。

　鳥取砂丘ビジターセンター　ガイド　石川瑛代さん
「最初は穏やかにちらちらと降っていたんですけど、動画を撮り始めたくらいから横殴りの状況、吹雪になりました。粉砂糖を振りかけたガトーショコラ、マーブルケーキのような。今年も冬の風物詩が見られるようになったなと思います」

■ノーマルタイヤで“立ち往生”

　大雪の影響で急増しているのが、車のトラブルです。吹雪の中、鳥取県と岡山県の県境付近では、路肩に1台のトラックが止まっていました。

救助を依頼した人
「（Q.動けなくなってどのくらい時間が？）2時間くらい。これノーマルタイヤ」

　男性は冬タイヤを装着しておらず、立ち往生してしまいました。

（「グッド！モーニング」2023年12月22日放送分より）
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp