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大分県では視界が真っ白に。雪に不慣れな地域では、すでに22日の休校を決めたところもあります。桜島も、雪化粧。鹿児島では、平年より2週間以上早い、初雪です。
岐阜県白川村では21日、3時間で23センチの雪が降り、12月として観測史上1位の大雪になりました。22日以降も、警報級の大雪が心配されています。
◆立往生防ぐため新たな対策も
新潟県では去年12月、800台を超える車が立往生し、解消まで丸一日以上かかりました。国道8号を管轄する長岡国道事務所は今月、遠赤外線融雪装置やカーボン発熱シートを新たに導入しました。効果を確認して、増設する予定です。
雪とともに生活している北陸ですが、今シーズンの急な“ドカ雪”は、想定外だった人も…。
男性:「靴用意していなかった。また滑ったら嫌だな」
雪かきをする男性:「かあちゃんに除雪してからって言われたから。これから会社。明日は機械でやらなくちゃダメでしょ」
北陸地方など日本海側を襲った大雪の原因。今シーズン最強の寒波に加え、季節風が日本海で合流し、発達した雪雲が連なる現象『JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)』によるものです。JPCZは、短時間で大量の雪を降らせます。
午後8時現在で11センチ、雪が積もっている新潟県上越市。22日夕方にかけて60センチの降雪が見込まれています。立往生などに備え、消防司令本部でも着々と準備が進められています。従来の対策に加えて、昨シーズンから新たに、情報収集の強化を進めています。国交省や警察などと24時間情報を共有するパソコンを設置。速やかに連携が取れるようにしています。
上越地域消防局 小林功和副課長:「常にリアルタイムで情報を共有することで、時期を逃さない積雪事故対応を心掛けてまいりたいと思います」
◆大荒れ続く北海道 生活に影響も
雪だけでなく、風も強まった北海道。稚内市では、20日は2センチだった積雪が、21日には55センチに。平年の2倍以上です。雪に慣れている北海道でも、21日は公立の小中学校32校が休校になりました。
留萌市では、21日も全国最大の積雪に。雪の壁が交通を遮ります。
女性:「今、バスが止まっているから(タクシーを)30分以上待っています」
市内を走るバスが5日連続で運休になり、タクシーもなかなか利用できない状況になっています。
タクシー会社『小鳩交通』留萌営業所 佐々木一弘所長:「いきなりの大雪で道幅が極端に狭くなり、お客様を迎えに行くのに、雪のない季節に比べると3倍かかる。病院に行く人が一番問題でして、病院の予約時間には間違いなく行けない状態が続いています」
タクシーで、5日ぶりの買い物に出た住民は…。
女性:「食べ物もなくて。今年は異常ですよ。こんなに降らないから。雪投げ場もない、家の周りに」
道路わきに積み上げられ、行き場のなかった雪。21日朝、ようやく雪捨て場が開設されました。
雪捨て場に来た男性:「急に降ったからね。いつもはクリスマスくらいだから、早いんじゃないですか。(Q.きょうはどのくらい往復)分からない。果てしなくです」
地元の人も驚く“ドカ雪”。ごみ収集車が回れなかったり、運送業者のトラック便が減るなど、道路の影響は思わぬところにも出ています。
洋菓子店『一久庵』高田英雄代表:「イチゴの状況を聞きたいんですけど、23日土曜日だと宅配便はどうですか」
イチゴの仕入れ先:「留萌が開通したと連絡はきたんです。ただ、まだ(送れるか)分からない」
クリスマス目前のケーキ店では“イチゴ危機”に見舞われていました。イチゴを仕入れている旭川市との物流が滞っているため、留萌市に入ってくる量が半減。僅かなイチゴをケーキ店同士で融通し合っているといいます。
高田代表:「こういう天候でトラックが走れないとか。本当はもっとイチゴを載せたいが、きょうはイチゴの在庫が少ないので。減っている分はサンタクロースの人形を増やして補っています」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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