“人種の壁”打破に西海岸移転、野球の国際化推進...球界に数々の革命をもたらしたドジャースこそ大谷翔平にふさわしい<SLUGGER>
今、バーランダーのある発言が“大炎上”している。
「ドジャース史上最も重要で、最も大規模で、最も影響力の大きい契約だ」
この発言を受け、各方面からツッコミが殺到した。
「は? ジャッキー・ロビンソンは!?」
ジャッキー・ロビンソンは1945年10月にドジャースと契約。当時のMLBはアフリカン・アメリカンを含む有色人種が事実上締め出されていたが、ロビンソンは47年にメジャーデビューを果たして“人種の壁”を打ち破った。
実力も一流で、他球団のファンや相手選手などからの嫌がらせに耐えながら47年に新人王、49年にMVPを受賞。ロビンソンの活躍を機に多くの黒人選手がMLBに加わっただけでなく、バスケットボールやフットボールでの黒人選手登用にもつながり、さらには黒人の地位向上を目指した公民権運動にも大きな影響を与えた。日本や韓国も含め、全世界から選手たちが集まる現在のMLBの礎を作ったのもロビンソンだと言っていい。
1997年にはMLB全球団でロビンソンの背番号「42」が欠番となり、ロビンソンがメジャーデビューを果たした4月15日は毎年、全球団の選手が背番号「42」を着けて試合に出場する。
ウェブメディア『Dodgers Nation』に寄稿するデビッド・マケインは今回のバーランダーの発言について「ジャッキー・ロビンソンの契約はドジャース史上だけでなくMLB史上、スポーツ史上で最も大きな影響を与えたものだ。ベン・バーランダーは、来年4月15日(のジャッキー・ロビンソン・デーで)大谷翔平が背番号42を着けた時にそのことを理解するかもしれない」とXに投稿。
現役選手からも批判の声が上がった熱狂的なドジャースファンとして育ち、自身も14年から9年間にわたってチームに在籍したジャスティン・ターナー(現在はFA)は一言。「#42がいなければ#17もなかった。頼むぜ」。
いくら大谷が二刀流選手として他に類を見ない活躍を続けていると言っても、スポーツの枠を飛び越えてアメリカ近現代史の最重要人物の一人に数えられているロビンソンと比べるとさすがに分が悪い。大谷を称賛しようとするあまり、一線を越えてしまった今回のバーランダーの発言は「贔屓の引き倒し」と言われても仕方がないだろう。
構成●SLUGGER編集部
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引用元:https://news.nifty.com//article/sports/baseball/12290-2706386/