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■噴火による亀裂は約4キロ…人的被害は報告なし
地面にできた亀裂から、勢いよくオレンジ色の溶岩が噴き出しています。
観光客:「まるで映画のワンシーンみたいです。こんな自然現象を目の当たりにできて、とても興奮しています」
興奮気味に話す観光客に対し、地元ガイドは複雑な心境を明かします。
ガイド:「壮観な光景には違いありませんが、ほろ苦い気持ちです。町が溶岩にのみ込まれる心配もあるわけですから」
アイスランドの気象当局によると、18日夜、南西部・レイキャネス半島で火山の噴火が発生しました。
現場は、漁師町のグリンダビークの北東およそ4キロの内陸部で、これまでに噴火による亀裂は、およそ4キロに達したということです。
グリンダビークでは、10月下旬から地震活動が活発化。住民およそ4000人は噴火の前に避難したため、これまでに人的被害は報告されていません。
住民:「みんな心配しています。仕事や生活、家族や家のこと。将来戻れるのか。心配なことばかりです」
■アイスランド在住の日本人…“噴火の瞬間”を目撃
噴火の瞬間は、およそ50キロ離れた首都・レイキャビクに住む日本人も目撃していました。
アイスランド在住 渡辺佐保さん:「噴火した時は暗かったので、レイキャビクの自宅のバルコニーから煙と、あと炎は見えませんが、炎が出たことによる明るさは、ぼんやり見えました。噴火する前に何か音がしたりとか、揺れがあったりとかは全くなく、気づいたら噴火していたという感じです」
■2010年のような大混乱はあるのか…予断を許さない状況
世界有数の火山国・アイスランドでは、2010年に起きた大規模な噴火によって、火山灰がヨーロッパ上空の広範囲に及び、各地の空港が大混乱に陥りました。
その後、火山活動は落ち着きを取り戻し、溶岩に近づける噴火口は、人気の観光スポットになりました。
溶岩でソーセージを焼き、ホットドッグを作る研究者も現れるなど、火山噴火との平和的な付き合いが始まっていましたが、今回の噴火で状況は一変しました。
おりしも、アイスランドは今、オーロラ観光の最盛期です。
日本の旅行会社 ヴァイキング 加藤聡さん:「オーロラの季節で、ピークシーズン真っ最中に直撃。11月から2月にかけてが一番お客さんが多い。今回の噴火はアイスランドでよくあるんですが、従来は山の中でボンと起こって、そこに観光客が行くような状況だったんですが、今回運が悪かったのは、人の住んでいる場所だった」
世界的な知名度を誇る大型温泉施設「ブルーラグーン」も噴火の現場に近いため、急きょ営業停止に追い込まれています。
加藤さん:「ブルーラグーンという施設が観光の目玉ではあるので。そこを再開するかどうか、もしくはそこに人を戻すのかどうかという議論については、かなり真剣に国を挙げて取り組んでいるところ」
2010年のような大混乱はあるのか。しばらくは予断を許さない状況が続きそうです。
(「グッド!モーニング」2023年12月20日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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