女子ダブルス3回戦で加藤未唯/アルディラ・スチアディ(日本/インドネシア)組
を失格に追い込み、世間から猛批判を浴びたマリー・ボウズコワ/サラ・ソリベストルモ(チェコ/スペイン)組。彼女たちのSNSには連日、見るに堪えない誹謗中傷が寄せられた。
記事初掲載:2023年6月9日
――◆――◆――
渦中のペアのインスタグラムが荒れに荒れている。
四大大会「全仏オープン」でハプニングが起こったのは、現地6月4日の女子ダブルス3回戦だった。加藤未唯/アルディラ・スチアディ(日本/インドネシア)組はマリー・ボウズコワ/サラ・ソリベストルモ(チェコ/スペイン)組と対戦。その第2セット第5ゲームで、加藤が相手コートへ打ち込んだ球がボールガールの頭部を直撃してしまう。少女は痛みからかショックだったのか、涙が止まらなくなった。
主審はいったん加藤に警告を言い渡したが、納得がいかないボウズコワとソリベストルモは猛然と反発。「失格でしょ。わざとじゃない? 彼女は泣いているじゃない!」「血が出ているわよ。よく見てあげて」と食い下がり、事態はスーパーバイザーとレフェリーも協議に加わる騒然とした展開へ。そして加藤は危険行為による失格を宣告され、賞金とポイントまで剥奪される厳罰を受けたのだ。
選手仲間を中心に加藤へ同情の声が集まるなか、「恥ずべき振る舞いだ」「スポーツマンシップの欠片もない」など、テニス界のみならず欧米メディアやファンからも大バッシングを浴びたのが対戦ペアだった。加藤組が大会側と協議している最中にほくそ笑んでいる様子も映像に捉えられて拡散すると、批判の熱はいっそうエスカレートした。
さらにソリベストルモの発言が火に油を注ぐ。「私たちを批判している人たちは試合を見ていない。試合を見た人はそうは(故意ではなかったとは)思わない。ボールはビデオで見られるものの2倍強かったし、私たちにそのような(批判されるような)態度は全くなかった。最終的に決めたのはスーパーバイザーであって、悪いの私たちではない」と言い切ったのだ。
スペイン紙『MARCA』は「ソリベストルモは厳しい批判に晒されているため、SNSには『入りたくない』と述べ、(シングルスの試合で)コートへ入る時にはブーイングを受けるのが怖かったとも話した」と伝え、失格問題が起きてからの数日間でソリベストルモのインスタには1万2000件を超える非難の声が書き込まれたという。
全仏オープンが開幕して以降ほぼインスタを更新していなかった両選手だが、現時点ではともに1万5000件近いコメントが寄せられ、いまや合わせて3万件を超えるに至った。その大半が批判的な意見だと見られる。
現地6月8日に加藤は混合ダブルス決勝を制し、グランドスラム初の優勝を飾った。その優勝スピーチで加藤はボウズコワとソリベストルモに向けて、「サラとマリーには、またどこかで良い試合がしたいと私は願っています」と語りかけている。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】加藤未唯の球がボールガールの頭部を直撃…対戦ペアの抗議もあって失格処分となる一部始終
【画像】加藤組が協議するなか、ベンチで“ほくそ笑む”ボウズコワとソリベストルモ
【画像】世界に愛された“ロシアの妖精”マリア・シャラポワの「強く、美しい」厳選フォトを一挙公開!
【画像】加藤組が協議するなか、ベンチで“ほくそ笑む”ボウズコワとソリベストルモ
【画像】世界に愛された“ロシアの妖精”マリア・シャラポワの「強く、美しい」厳選フォトを一挙公開!
]...以下引用元参照
引用元:https://news.nifty.com//article/sports/tennis/12290-2702765/