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河野太郎デジタル大臣:「(Q.紐づけ誤りの受け止めと不安が広がった原因は)海外からは『日本のクオリティー高いね』というお褒めを随分いただいた。『やっぱりミスはあるよね』という話ですから」
データ不一致の内容によっては、現在、マイナ保険証を利用できない状況になっています。
そんななか、岸田総理は、現行の保険証を来年秋に廃止し、マイナ保険証を基本とする方針を正式に表明しました。
岸田総理:「予定通り、現行の健康保険証の発行を来年秋に終了し、マイナ保険証を基本とする仕組みに移行する」
ただ、マイナ保険証の利用率は、4月の6.29%をピークに減り続け、今では5%を割り込んでいます。
利用が進まないなか、新たなアイデアが飛び出しました。
河野太郎デジタル大臣:「暗証番号の設定が不要な顔認証カードを今週15日から導入する」
新たに導入されるカードは、暗証番号は不要で、保険証の機能に特化したカード。暗証番号の管理に不安を持つ希望者のためのものです。機械か目視による顔認証専用です。
いとう王子神谷内科外科クリニック・受付担当者「顔認証の目視が不安で。(Q.患者さんの写真が違うとなったら)まず言えないですよね」
暗証番号がなくなることで、マイナポータルの利用や、住民票のコンビニ交付サービスなどは受けられません。実質、保険証限定のカードです。
保険医療を行う医師らの団体は、こう話します。
全国保険医団体連合会・竹田智雄副会長:「結局、保険証と変わらないものを何のためにつくるのか。保険証をそのまま残せばすむ話ではないか」
自治体には、12日、保険証限定のマイナンバーカードについて通知があったばかり。さっそく、15日から切り替え手続きを受け付けます。
ある自治体:「わざわざ窓口まで来て、利便性を下げる人がいるのでしょうか。カードでできることが減るので、積極的にPRするのはためらいます」
◆どれだけの人が、マイナンバーカードと健康保険証を一体化させているのでしょうか。
カードを作った人の約74%が、健康保険証の利用登録をしています。ただ、実際に病院などで使っているかというと、現状は、わずか5%にも満たないということです。
今後、主流になる『マイナ保険証』。『オンラインの行政手続き』『各種証明書のコンビニ交付』などの使い道の中に、『保険証』も入ります。ただ、全員がこれになるわけではありません。
マイナンバーカードは、取得自体が任意なので、現在、2割ほどの人がカードを持っていません。そういう人には『資格確認書』という新たなものができます。機能は、健康保険証と同じです。
さらに、『顔認証マイナカード』という保険証も新たにできます。マイナカードは、暗証番号を入力して、いろいろなサービスを利用できるものですが、新たにできるこのカードは、保険証限定で使うもの。一度、マイナンバーカードを作り、保険証の利用登録をした後、
暗証番号の機能を外す手続きを踏んで、使うことになります。これは、認知症の人などをケアする高齢者施設では、やむなく入居者のカードを職員が預かり、暗証番号をどう管理するかという課題もあり、導入が決まりました。
実態はというと、ある自治体の担当者は、「施設などでは、すでにマイナ保険証の暗証番号を不正使用しないよう、対応が進んでいるところもある。そんななかで、わざわざ役所に来て、利便性を下げる手続きをする人がどれだけいるのか疑問」という声もありました。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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