“ホストクラブ高額請求”県警が一斉立ち入り調査　20歳女性「愛が欲しくて」1000万円(2023年12月9日)

■神奈川県警　一斉立ち入り調査

　夜の歓楽街に現れた捜査官。神奈川県警は8日、県内のホストクラブ25店舗を立ち入り調査。そのうち20店舗で、料金表示など合わせて36件の違反が確認されたといいます。

　神奈川県警　犯罪抑止対策室長：「過度な売掛金で、多くの女性が返済のために風俗店で働かされたり売春を強要される」

　各地で取り締まりが強化されています。

■「頂き女子りりちゃん」渡邊被告

　法廷でも…。

　渡邊真衣被告（25）の供述：「口座に振り込まれたお金は歌舞伎町のホストクラブで使った」

　「頂き女子りりちゃん」と名乗り、詐欺罪などに問われている渡邊真衣被告。50代の男性2人からだまし取った額は、合わせておよそ1億5500万円に及びます。

■「担当ホストをNo.1にすることに価値」

　金銭の使い道についての供述が明らかになりました。

　渡邊真衣被告の供述：「ホストクラブに通い、担当ホストに数百万から数千万円を1回で使うこともあった。担当ホストをナンバー1にすることに自分の価値があると思った」

　渡邊被告が指名していたホストも逮捕されています。

　田中裕志容疑者（26）：「お金って、持ってみたら分かるけど紙切れだよ。これで本当に欲しいものは手に入らないよね」

■20歳女性「愛が欲しくて」1000万円

　なぜ、女性客は大金を貢ぐのでしょうか。ホストクラブにハマった20歳の女性が赤裸々に語りました。

　女性：「18歳からホストクラブに通っている」「（Q.今、売掛金は？）160万円くらい」

　この2年間、ホストクラブで使った額は1000万円。売掛けの借金が現在160万円あるといいます。

　女性：「きのう、偶然（指名した）ホストに出会ってしまって。私はタクシーに乗って逃げようと思ったら、タクシーに乗っているところも動画に撮られて。ずっとついてきて、その店の内勤の人が原付バイクで来て、そのままついてこようとしたけど、ついてこられずに大丈夫だった」

　新宿・歌舞伎町のホストクラブに通うようになったきっかけは…。

　女性：「私は一人暮らしで両親との関わりがなかったので、愛が欲しくてホストクラブに通い始めた」

　風俗で働きながらホストに1000万円をつぎ込んでいったワケを振り返ります。

　女性：「自分は（ホストが）好きだけど、向こうにも好きになってほしいという思いから『お金＝愛情』と（ホストから）言われていたので、金額を使えば使うほど愛してもらえると思ってどんどんお金を使うようになった」

　指名したホストからは甘い言葉が…。

　女性：「ホストをやめた時に一緒に結婚しようじゃないけど、ずっと一緒にいたいから、今、俺を一番支えてほしいと言われたのはすごく印象に残っている」

■ホストクラブ　高額請求問題

　ホストにハマり、500万円の借金を背負った20代女性の母親は…。

　娘が500万円の借金を背負った母親：「（娘は）イケメンに会いたいと言っていた。自分が抜け出したいと、どこまで思っているのか。（ホストクラブに）行きたくなっちゃうようにコントロールされているんだろうと思う。我に返ってほしい」

　東京・新宿区では、歌舞伎町のホストクラブの経営者と区長などが協議した結果、来年4月からは売掛けをしないルールを設定する方針です。
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp