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横浜・大黒PAに外国人観光客が殺到 フェンスよじ登り不法侵入も…なぜ?【詳細版】【もっと知りたい!】(2023年12月5日)

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チャンネル:ANNnewsCH

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「車好きの聖地」として知られる横浜市の大黒パーキングエリアに外国人観光客が殺到しています。フェンスをよじ登る不法侵入などの迷惑行為が続出し、帰りの交通手段がない“漂流”外国人も現れています。

■フェンスよじ登り侵入 一部始終

 「首都高速」と書かれた道路沿いを歩く5人組の集団。身長の倍以上の高さのフェンスをよじ登り、敷地の中に入ろうとする外国人観光客の姿もあります。

 この映像が撮影されたのは、横浜市の大黒パーキングエリアに隣接する、歩行者の立ち入りが禁止されている場所です。

 2日に番組スタッフが取材している最中にも、立ち入り禁止エリアでパーキングエリアへの侵入を試みる外国人観光客の姿がありました。

 去年の終わりごろから、後を絶たないパーキングエリアへの不法侵入。一体、大黒パーキングエリアに何が起きているのでしょうか?

■「車好きの聖地」として知られた大黒PA 

 1989年、「横浜ベイブリッジ」の開通とともに開業した大黒パーキングエリア。バブル期には、「大黒で休憩しながらベイブリッジを眺める」ドライブデートの定番スポットとして人気を集めました。

 その後、東京湾アクアラインが開通してからは、アクセスがさらに向上。また、駐車スペースが広いこともあいまって多くの車ファンが集まり、改造車を持ち寄って見せ合う場となるなど、「車好きの聖地」として知られていました。

 しかし、近年は停車中に爆音。駐車場内でバーベキューをしたり、勝手にケバブを販売したりする、パーキングエリア内のマナー違反が続出しています。

■世界各地の車ファンが殺到 

 そんな大黒パーキングエリアで今、増えているのが「改造された日本車」を一目見ようと駆け付けた世界中の車ファンです。大ヒットカーアクション映画にも登場した、日本の旧車や改造車が海外で人気となっています。

 ドイツからの観光客:「日本に来たら、ここに来てみたいとずっと思っていました」

 車を持たない観光客の中には、「2万円のツアーに参加してきた」と話す人の姿もありました。

 そんな“新観光スポット”にある問題が起きています。

■月10件以上の侵入 取材中も2人立ち入り

 パーキングエリアの外壁をよじ登り、不法侵入する外国人観光客が増えているのです。

 首都高を管理する会社が公開した動画には、フェンスをよじ登り、敷地の中に入ろうとしますが、警備員に止められる外国人観光客の姿が映っています。

 さらに2日、番組が大黒パーキングエリアを取材していると…。

 オーストラリアからの観光客:「(Q.どこから来たの?)オーストラリアからです。どうやってここから中に入るのか教えてほしい。車でパーキングエリアの中に入るには、ぐるっと回らなきゃいけなくて、プラス100ドルくらいかかると言われたので…」「(Q.ここ危ないから早く出ないとダメですよ)分かったよ」

 番組が取材したおよそ3時間で2人の立ち入りが確認されました。直近では、月10件以上の侵入が確認されているといいます。

 どうして、この場所から侵入するのでしょうか?

■地図アプリで検索すると…道があるように?

 首都高速道路 神奈川局 小沢係長:「この先が行き止まりになっていて、基本的にはパーキングエリアの従業員の方が通る通路になっているけど。地図アプリの表示を見ますと、この先を案内されているような形になります」

 大黒パーキングエリアは一般道路側からの入り口はありません。しかし、実際に地図アプリで検索してみると、点線が記されていることで、中までつながる道があるように見えます。

 小沢係長:「パーキングエリアの外から入れると思ってしまっている方々が、車道の方を通って曲がって、高速道路の入り口から立ち入ってしまうケースが確認されています」

■週末の夜間“封鎖”も…なかなか立ち去らず

 外国人観光客を巡るトラブルは、パーキングエリアに入る時だけではありません。午後8時半になると…。

 警察:「パーキングエリア閉鎖となりました。移動をお願いします」

 ここ数年、警察は人や車が滞留し、駐車スペースを占拠することで、本来の利用者が利用しづらい状態になるのを防ぐために、週末の夜間、大黒パーキングエリアを封鎖しています。

 この日も、封鎖となり、サイレンの音が鳴り響き、物々しい雰囲気が漂いました。この状況を見た外国人観光客はこう話します。

 ベルギーからの観光客:「ここまでとは知らなかった。この光景、面白いね」

 封鎖開始からおよそ15分。警察は早くパーキングエリアから外に出るよう促しますが、なかなか外に出ようとしない外国人であふれる事態になりました。

 しばらくすると、パーキングエリア内には、封鎖前に数台のタクシーが停車していて、それに乗って帰る外国人の姿が見られました。

■封鎖でタクシー来ず PA内で立ち往生

 そんななか、サイレンの音に耳を押さえて、ベンチに座っているのは、タクシーでここまで来たというチェコ出身の男性たちです。

 チェコからの観光客:「うるさいね」

 30分ほど経過し、パーキングエリア内には、車も人もいなくなりましたが、なかなか立ち去ろうとしません。

 チェコからの観光客:「(Q.車はどこにあるの?)持ってないよ。だって私たちは旅行者だから」「(Q.どうやってパーキングエリアの外に出る予定なの?)タクシーアプリで配車して、それでいく」

 しかし、待っても待ってもタクシーが来ません。それもそのはず、パーキングエリアが封鎖されたため、車が入ることはできないからです。番組スタッフがそのことを伝えると…。

 チェコからの観光客:「おーOK。OK。ノータクシー」

 男性たちは、自力で帰る手段がなくなってしまいました。

 警察:「車は?」
 チェコからの観光客:「車は持ってないんだよ…」

 近くにいた警察官に助けを求め、なんとかその場を後にしました。

■首都高の担当者「本来は休憩施設」

 外国人観光客による数々の迷惑行為。首都高の担当者は、次のように話します。

 小沢係長:「パーキングエリアは基本的に休憩施設になっていますので、本来の目的に必要とされる方々のご利用の妨げになるような行為はやめていただきたい」

(「グッド!モーニング」2023年12月5日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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