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ハマム・アロー医師(36):「この病院から電気が遮断されれば、患者たちは必ず死ぬことになります。人工呼吸機を付けている患者は数分で亡くなるでしょう」
アメリカの報道番組の電話中継で惨状を訴えていたのは、ガザ地区最大のシファ病院で治療にあたっていたハマム・アロー医師です。
ガザ地区で数少ない、腎臓の専門医として空爆を受ける状況のなか、最後まで病院に残ることを決めたといいます。
「デモクラシー・ナウ!」エイミー・グッドマンさん:「なぜ、家族と一緒に避難しないんですか?」
ハマム・アロー医師:「私が避難したら誰が患者を治療するんですか。自分の人生のためだけに、私は14年も学校に通ったわけではありません。私が医者になった理由はそうではありません」
取材が行われた時、シファ病院はまだイスラエル軍によって占領されていなかったものの、周辺への激しい空爆で大勢の負傷者らが運び込まれていました。
ハマム・アロー医師:「欧米社会は人道主義や人権を大事にしているふりをしているだけだと思う。どうか、それが『違う』ことを証明するために行動して下さい」
「デモクラシー・ナウ!」エイミー・グッドマンさん:「ガザにいるアロー医師に話を聞きました。どうぞ、ご無事で」
ハマム・アロー医師:「無事でいられるよう、一緒に願いましょう。ありがとうございました」
しかし、この取材の10日後、アロー医師は自宅で空爆を受け、親族ら3人とともに亡くなったということです。
妻と子ども2人の安否は分かっていません。
アロー医師が亡くなったことが伝えられると、世界各地から「医師の鑑(かがみ)のような人だった」「英雄のように生き、英雄として亡くなった」と早すぎるその死を悼む声が届けられています。 (C) CABLE NEWS NETWORK 2023
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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