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■「運転手がスマホ見るんか」職員に怒声
市長:「運転手としていったら、自分のスマホ見るんか!」
職員:「はい、すみません」
市長:「おー!すみませんで済むか!」
職員:「すみません…」
公用車の中に響く、男性の怒鳴り声。福岡県宮若市の塩川秀敏市長(75)です。
出張からの帰り、町の商店に立ち寄った際、随行していた男性職員がスマホをいじっていたことに対して、怒りを爆発させます。
職員:「気を付けます…」
市長:「そういう(市民の)実態を知らんで。なんで公務員が務まるか!初めてじゃ、そんなのは」
この映像などを根拠として、複数の職員が「市長がハラスメントが疑われる言動を繰り返している」として、市の公平委員会へ申し立てを行いました。
■「辞めろ」市長室で職員に激怒…音声も
市長(9月):「だから、そげんなるったい!」
市長室で行われた会議の音声データです。
市長:「今、失敗して、ガンガン言われた方がいい。それに耐えきれなかったら辞めろ」
職員:「辞めろはダメですよ。発言として。辞めろって言ったら、いけんじゃないですか」
市長:「なんで」
職員:「辞めろって、仕事辞めろって話なんでしょ」
市長:「この役を務まらんやつは、辞めるしかなかろう」
職員:「それでも言い方おかしいですよ」
市長:「おかしくない」
複数の職員からの申し立てには、合わせて9件のハラスメントだと主張する内容が記録されていました。
他には、職員の夫婦が同じ時期に育休を申請した際、「2人同時に育休をとる必要があるのか」という発言もあったといいます。
■パワハラか…「激励と取れば」市長釈明
市長に直接、発言の真意を聞きました。
塩川市長:「(大事なのは)本人との信頼関係だと思うんですよ。信頼関係の中で、相手の人がどう取ったかを大事にしたい。それでもし(パワハラと)受け取ったなら、私は謝らないといけないし。激励と受け取れば、(パワハラに)ならない」「(Q.あれが激励という認識?)いや、それは本人が感じることです」
塩川市長は、信頼関係のある職員が“激励”と取れば、パワハラではないと釈明しました。
現役職員:「あんな言い方されたら、激励とは取れないですよね。結構、怒鳴るところとかもあったみたいで、あまり評判が良くなかった」
■「職員の幸せ無くして、市民の幸せなし」
県立高校の教師を18年、教育委員を6年務めるなど長く教育に携わってきた塩川市長。福岡県議を経て、去年3月に宮若市長に当選しました。
支援者の女性(72):「いろんな弱者の味方をしながら、周りの手をつなぎながら、みなさんをまとめてくださるような先生でした」
障害者支援の活動で塩川市長と知り合った女性は、信じられないと話します。
支援者の女性:「私、なんかの間違い。あまりにも正直すぎて、パッパッと言ってしまったのが、(パワハラと)捉えられたのかな」「(Q.そういう言動はこれまでに?)なかったですよ」
塩川市長:「僕はいつも言うこと“職員の幸せ無くして、市民の幸せなし”。職員が働きやすい幸せな職場を作ることを第一条件にしています」
市長がまちづくりの方針について示した文書には、キャッチフレーズとして「職員の幸せ無くして、市民の幸せなし」の文字が踊ります。
■人間関係できていれば…発言に問題なし?
一方で、職員に怒鳴り声を上げるなど、市役所内部では問題視されていました。
申し立てをした職員の一人:「どの口が言っているんだと。感情に任せた暴言ばかりなのに、人間関係築けているというのが全く真逆」
塩川市長:「言葉自体をとれば、やっぱり言っちゃいけないことですよ。だけど、人間関係の中での話ですから」「(Q.人間関係ができていれば、発言に問題はない?)元々、ハラスメントってそういうふうに理解しています」
(「グッド!モーニング」2023年11月29日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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