“軍事偵察衛星”打ち上げ動画　北朝鮮メディアが公開　笑顔で喜ぶ金総書記の姿も(2023年11月24日)

■「朝鮮の気質で宇宙を征服しよう」標語も

　赤い大きな炎をあげ、轟音と共に暗闇の中を上がっていく衛星ロケット。

　北朝鮮メディアが23日、21日夜に実施した軍事偵察衛星の打ち上げの様子を動画で公開した。

　映像では、はっきりと見える4つの炎から、複数のエンジンを結合して作られたことが分かる。

　動画は高揚させるような音楽と共に打ち上げの様子を複数のカメラの映像で繰り返し紹介し、“偉業の達成”を内外にアピールしている。

　この打ち上げを満面の笑みで見つめていた金正恩総書記の様子も捉えられていた。また、管制室とみられる場所には、「朝鮮の気質で宇宙を征服しよう」という標語が掲げられていた。

■北の軍事衛星打ち上げ　朝鮮半島の緊張高まる

　北朝鮮が打ち上げた軍事偵察衛星「万里鏡1号」に対し、アメリカ宇宙軍・第18宇宙防衛隊が衛星番号「58400」を付与した。

　打ち上げの成否について、アメリカ国防総省は現時点で評価中だとしている。だが、宇宙の人工物を監視する任務の第18宇宙防衛隊が衛星番号を付与したことで「軍事偵察衛星が地球の周回軌道に進入した」と評価している可能性がある。

　北朝鮮の軍事偵察衛星打ち上げで、朝鮮半島の緊張が急激に増している。

　23日、韓国国防省が北朝鮮に面した北西の島しょ部の防衛を想定した総合訓練の様子を公開した。

　打ち上げ以降、双方が軍事境界線地域で偵察行為や前進配備などを再開し、緊張が高まっているという。

（「大下容子ワイド！スクランブル」2023年11月24日放送分より）
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp