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午前11時、神戸市・三宮で阪神の優勝パレードが始まりました。この地でのパレードは20年ぶりです。選手、ファンが一体となる懐かしい感覚。もちろん、初めてだという人もいます。
阪神・大竹耕太郎投手:「想像以上でびっくりしてます。すごいです。こうやって、いま、直接『大竹』って声かけていただいて、本当に応援してもらってたんだなと実感してますし、すごく感謝の気持ちになります」
阪神・近本光司選手:「すごい、まじですごい、鳥肌立つ。(Q.声援は聞こえてますか)聞こえてないです、何、言ってるかわからない」
阪神・岡田彰布監督:「前回負けたんでね、やっぱり日本一というのは、やっぱり後からついてきたので、余計、感激いっぱいですね」
同じ時刻、大阪・御堂筋では、オリックスがパレードを行いました。沿道には約20万人が詰めかけました。
オリックス・中嶋聡監督:「普通に買い物とかで来るんですけど、こういう形で見るの初めて。うれしいですよね」
オリックス・杉本裕太郎選手:「わがパレードに一片の悔いなし」
オリックス・宮城大弥投手:「来年、しっかりリーグ4連覇と、日本一をとれるよう頑張りたい」
オリックスとしては、初のリーグ3連覇。日本シリーズでは、59年ぶりとなる関西対決で地元を盛り立ててくれました。
オリックスファン:「関西ダービー、すごい見ていて楽しかった。今年1年、感動をありがとう」
異例尽くしのパレード。選手らは午前のパレードが終わると、すぐに移動。午後に場所を入れ替える形で、もう1度行われました。
同じ日に2つのパレードは、誰も経験したことがありません。大阪府警は、800人態勢で警備。運営スタッフは5000人を超えます。雑踏事故が起きないよう、地下鉄の出口は封鎖されました。
午後の御堂筋に集まった阪神ファンは約35万人。午前から、さらに15万人増えました。
阪神・中野拓夢選手:「(Q.神戸でもいろんな声を聞いてきたが)本当に大阪の方が、声援がすごいと感じています」
23日のパレードには、両チーム合わせて、のべ100万人のファンが集まりました。
阪神ファンの片山さん(30代)は、始発で神戸へ駆けつけました。午前中のパレードが終わると、駅に向かい、御堂筋へ。なんとか間に合いました。
東京在住の阪神ファン・片山さん:「すごく近くでパレードを見られて、手を振って、気持ち的にはもう大満足。きょうは大阪に泊まって、あさってファン感謝デーに行きます」
まだ、興奮冷めやらぬようで、みなさん居酒屋に集まってきました。阪神が、あなたを熱くさせるわけ。
阪神ファン:「大阪とか兵庫の人は、阪神ファンの親を見て育っているから、遺伝子的に組み込まれている。熱いものがある。普段着ユニホームでスーパーに買い物に行く人もいる」
阪神ファン:「楽しいときはバカ騒ぎして、負けたときはめちゃめちゃ怒って、そういうのずっと繰り返してきた。生活の一部になっている」
※阪神ファンの俳優・渡辺謙さんに聞きます。
(Q.阪神ファンの方は、体の一部になっているんですか)
渡辺謙さん:人生ですね。一度、阪神電車で5歳くらいの男の子が、ユニホーム、帽子などフル装備をしていて、『六甲おろし』を3番まで歌っていました。すごい情操教育だと思います。
38年ぶりの日本一。長い、長い年月がかかりましたが、勝つことだけが至上ではないという、そういうなかで育まれたファンだと思います。
(Q.日本シリーズ、すべて球場で見たそうですね)
渡辺謙さん:毎年、スケジュールは空けています。たまたま達成できたのが今年です。
(Q.第4戦、大山選手がサヨナラヒットを打ったとき、最前列で立ち上がるのが、一番、早かったですね)
渡辺謙さん:この前に2回、ファウルを打っています。左と右に。そのとき、「絶対、フォアボールなんかで俺は勝たない」というものすごいエネルギーが背中に見えたんです。だから、いち早く、当たったら、うわーっと立ち上がった。
(Q.第7戦、優勝したときも万感の思いを込めて、こぶしを突き上げていましたね)
2003年、2005年というのは、記憶に新しいですけど、やっぱり日本一というのは、はるか昔で、僕はまだ朝ドラをやっていたころなので、ちょっと万感、来ましたね。
(Q.7戦、全部をみて、オリックスはいいチームでしたね)
素晴らしいチームだと思います。吉田くんが抜けたあと、森くんで埋めて、ピッチャー陣が素晴らしかったです。杉本くんと頓宮くんが、けがをしてて出ていた。それで、あの戦力ですから、万全の状態で立ち向かってこられたら、どうなっていたかわからないと思います。
(Q.ヒロドアナウンサーも取材してきましたが、何で阪神ファンは特別な熱さを持っているのでしょうか)
ヒロド歩美アナウンサー:ある阪神ファンの方に聞くと「タイガース観戦は趣味ではなく、人生だ」といいます。日本一のときも、リーグ優勝のときも、親子だったり、3世代で、試合を見に行く人が多く、娘さんや息子さんに「何で阪神ファンになったの」と聞くと、大体が答えられなくて。もう環境で。「お母さんのお腹の中にいるときから『六甲おろし』を聞いていました」という答えが多いんです。
(Q.渡辺さんは新潟出身ですが、どういったきっかけで阪神ファンに)
渡辺謙さん:当時は、巨人戦しかテレビ放送がありませんでした。初めて阪神戦を見たのが江夏さん、田淵さんのバッテリーだったんですよ。後楽園球場で。何で、この強そうなチームがずっと勝てないんだろうと。その疑問から始まったって感じです。強そうなのに。だから38年も経ってしまうんですね。
(Q.来シーズンも、この熱、続いていきますかね)
渡辺謙さん:今年、ほかの5球団は、いろいろ故障があったりして10ゲーム差だったので、来シーズンはさらに厳しい戦いになると思います。でも、かなりいい戦いは続けるでしょう。
(Q.来年の日本シリーズのスケジュールは空けておくということですか)
もちろんです。
(Q.宿泊先もですね)
それが最優先です。
(Q.この先“強い”阪神が続いていくと)
ただ騒ぎたい、にわかの人は減るでしょうね。生粋の阪神ファンは何があっても応援し続けます。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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