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■「熊カメラ」撃退の“新切り札”
宮城県加美町では散歩中にクマと遭遇。
撮影者:「お前、怖いわ」
犬が向かっていったものの、くるりと反転。クマを引き連れて戻ってくる、あわやの事態です。
撮影者:「ちょっかい出して、すぐ戻ってきちゃった。クマが俺の所に来るのではとすごく焦った。人前に出てくるイメージはなかった。日中いたことに驚きを感じた」
この週末、岐阜県や島根県など全国でクマによる人身被害が相次ぎました。
被害を減らすため、福島県の会津美里町では今、最先端のクマ対策が行われています。
会津大学 齋藤寛教授:「先端に付いているモーションセンサーで、何かの動きがあったらこのカメラで撮影して、撮影された画像に対し、AI(人工知能)で“クマ”“イノシシ”と判別」
人里近くにクマが出没。瞬時にAIカメラがクマを察知し、大きな音と光を発します。クマは驚いて逃げていきました。さらに、犬の鳴き声も。14種類の音がランダムで鳴る仕組みです。人里に近付いていたクマは、森の奥へと去っていきました。
■最新AIで解析 強烈な“音と光”
人工知能を搭載したカメラを開発したのは、会津大学の齋藤寛教授です。
会津大学 齋藤寛教授:「このカメラで撮影した画像上にクマ、イノシシ、シカなどが映っている場合は、音や光を出すように設定している」
AIにクマの画像を読み込ませているため、クマが出没した場合にすぐに察知できるといいます。AIカメラが即座に処理することで、画像や場所などの情報が近隣住民にメールで届きます。クマの出没から最速で1分しかかからないといいます。
■「熊カメラ」設置後は被害なし
AIカメラを設置してからは、周辺で人への被害は出ていないといいます。
会津美里町八木沢地区 児島宗一区長:「地区内で生活している人にとっては、映像が送られてきて本当に助かっている」
さらに、クマやイノシシがどの方向に移動したかカメラで追跡する機能も。現在、その精度を上げるための研究が進んでいます。
会津大学 齋藤寛教授:「カメラはクマが動いているものに合わせて右に左に動く。正直まだまだ頑張らないといけない。検出率を上げるなど一個一個改善していくのが今後の課題」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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