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■戦線拡大も…戦闘の一時停止と人質解放で進展か
「ここは学校だ。寝ていた時に攻撃された。この人はムハンマド・アブジャラードさん、亡くなってしまった。」
ガザ地区北部にある国連が運営する学校。女性や子どもなど数千人が避難していましたが、18日、イスラエル軍による2度にわたる空爆を受け、少なくとも50人が死亡しました。こうした中、ワシントン・ポストは、アメリカの仲介で、イスラエルとハマスが女性と子どもの人質50人以上を解放する引き換えに、戦闘を5日間停止すると、暫定的な合意をしたと報じました。この報道について、アメリカ・国家安全保障会議報道官は、「合意にはまだ達していないが、我々は懸命に取り組んでいる」とSNSに投稿しています。
“地上侵攻”が続くガザ地区北部。イスラエル軍が、ハマスの「司令部」があると主張するシファ病院では、患者や避難者らが1時間以内に退避するよう、勧告されたと訴えます。病院から強制的に退去させられたと言う医師は…
(退去したシファ病院の医師)「負傷者の大半は器具に固定され、非常に大変な状態だ。痛みに苦しむ患者に鎮痛剤も抗生物質もなく、悲惨な状況。」
18日、シファ病院を視察したWHO(世界保健機関)などの専門家チームは、病院は「死の地帯」であり、状況は「絶望的」だと指摘。重体の乳児や手足を切断した人など、291人の患者が残されていると言います。
イスラエル軍は住民に南部への避難を呼びかけていますが、南部への“地上侵攻”も示唆しています。
「こっちへ来い!」
南部ハンユニスの病院に次々と搬送されるけが人。子どもの姿も多く見られます。
「お母さん!お母さんどこに行った?どこに行った?」
南部ではイスラエル軍の空爆が続いています。病院の外には遺体が入れられた袋が並べられ、小さな子どもと見られるものも。
(親族を亡くした男性)「イスラエル軍が南部に行けというから我々は南部に行った。ハンユニスなど南部の地域で亡くなっている人は、北部から退避してきた人たちだ」
一方、エルサレムでは、人質解放を求める抗議デモが…
(西橋拓輝記者)「こちら官庁街まではおよそ70km、徒歩で進んできましたこの行進です。行く先々で支援者が加わり、大行列となっています」
「今すぐ人質を家に帰せ!」
人質の家族らはテルアビブから5日にわたって行進し、エルサレムにある首相府前に到着しました。
(人質の家族)「イスラエル国は何を議論しているのかを知りたいです。私たちと私たちの愛する人たちを二度と見捨てないでください。私たちは本日すべての人質が自宅に帰れることを求めます。」
11月19日『サンデーステーション』より
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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