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圧巻の3戦4発! U-17日本代表をけん引するFW高岡伶颯「ベスト16の壁を突破したい」 | サッカーキング #ワールドカップ #W杯


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 10日に開幕したU-17ワールドカップに参加しているU-17日本代表は「死の組」(森山佳郎監督)とされたグループDを2勝1敗の戦績で勝ち抜け、16強進出を決めた。
 この3試合を通じて確かな輝きを見せ続けているのが、日章学園高校のFW高岡伶颯だ。「いつもメラメラしている」と豪語する元気者は、自慢の走力と無尽蔵のスタミナ、そしてゴールへの嗅覚を見せ付け、3試合4得点。大会の得点ランキング首位タイ(17日時点)の成績を残している。

 11日に行われた初戦の相手は欧州4強のU-17ポーランド代表。「自分よりずっと大きい選手ばかり」(高岡)の相手だったが、途中出場でピッチに立つと、ペナルティエリアの手前で右足から左足に持ち替えて相手DFを落ち着いて外してからの左足ミドルシュートを突き刺し、先制点かつ決勝点を奪取。1-0での勝利に貢献してみせた。この左右両足を自在に使えるのも高岡の強みの一つ。得意のドリブルに加え、「ずっと練習してきた」強烈な両足のシュートは大きな特長となっている。

 続く14日の試合は南米の雄、U-17アルゼンチン代表が相手。「攻守で本当にレベルが高い」(森山監督)相手に対し、高岡は先発出場。前半開始早々に2点を奪われて相手ペースとなる苦しい展開だったが、後半開始早々の50分にDF柴田翔太郎(川崎フロンターレU-18)のクロスボールにしっかり詰めてゴールを奪い、試合の流れを大きく引き戻した。試合は結局、1-2での敗戦となったものの、プレー自体はアルゼンチンの屈強なDFにも「通用したし、自信になった」(高岡)と手応えを得ることとなった。
 そして17日にはグループステージ突破を懸け、アフリカ王者のU-17セネガル代表と対戦した。引き分けでも突破が決まり、勝っても2位以上になる可能性が低かったことから、森山監督は「まず0-0の時間をしっかり引っ張る」ゲームプランで試合に入ることに。高岡には前日練習の時点で「後半から行くからな」と力を溜めておくように言い含めておいた。
 この声を受けて「後半に向けてしっかり良い準備ができていたと思う」と語る高岡は55分にFW道脇豊(ロアッソ熊本)と同時に投入されると、そこから溜め込んでおいた思いと勢いを爆発させるような猛烈なプレーを披露する。62分に同部屋のDF柴田から第2戦に続いて好クロスが送り込まれてくると、今度はボールウォッチャーになった相手DFの隙を突く形でゴール正面に入り込み、ヘディングシュートをしっかりとミート。貴重な先制ゴールを奪ってみせた。「この代表に来てから成長できた部分」だと胸を張って言うように、クロスボールへ合わせる動き出しは、代表入り当初、高岡の課題とされる部分だった。映像を観ながら、こだわって課題克服に取り組んできた成果を大一番で表現することとなった。
 そして、この日の高岡はこの一発に終わらなかった。72分には相手守備陣のゆっくりしたボール回しから生じた隙を見逃さず、相手GKに対して猛プレス。見事なボール奪取から、この日2点目の、そして日本のノックアウトステージ進出を決定付ける得点を奪ってみせた。「(日本が)リトリートしている時間帯だったんですけど、本当にあそこは自分の武器なのでアグレッシブに行った」。チーム戦術をしっかり守りつつも、すっかり油断していた相手の状況を観て下した決断から、貴重な得点を奪い取ってみせた。
 グループステージで生まれた日本の4得点はすべて高岡から生まれたもの。欧州、南米、アフリカと異なるスタイル、特長を持つDFを相手に、それぞれ違った形から奪ったという意味でも価値のある4得点となった。試合後、その猛烈なプレーぶりから、かなり疲れているだろうと思った報道陣から「疲労」についての質問も飛んだが、高岡はの答えは明確に「NO」だった。
「若いのもありますし、この大会は『キツい』というより『楽しい』が勝っているので、疲労なんて忘れています。そこも自分の特長なのかなと思う」(高岡)。そう言って笑った高岡は、ラウンド16のU-17スペイン代表戦に向けても、力強いコメントを残した。「自分たちが気持ちを一つにして、このグループステージ突破したのは良いことだと思うので、これからみんなでもっと自信を付けて、自分も結果を出して、ベスト16の壁を突破していきたい」。DF・GKを使ったポゼッションを得意とするスペインにとって、高岡のプレースタイルは天敵のようなもの。熱く、速く、鋭く攻めるストライカーが、欧州の伝統国に挑む。
取材・文=川端暁彦
...以下引用元参照
引用元:https://www.soccer-king.jp/news/japan/national/20231118/1831902.html

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