“特殊詐欺マニュアル”入手　個人情報聞き出す手口が…日本人の男をタイから強制送還(2023年11月16日)

■容疑者「ボランティアの活動で来た」
　
　尾川大介容疑者（49）は今年9月、岐阜県に住む70代の男性に「キャッシュカードが不正利用されている」などと電話を掛け、カードをだまし取った疑いが持たれています。

　尾川容疑者が拠点にしていたのが、日本から遠く離れたタイです。

　タイ警察は先月、住宅を捜索。尾川容疑者ら4人の身柄を拘束していました。4人は日本人と台湾出身の男らで構成される特殊詐欺グループで、尾川容疑者は、いわゆる「かけ子」とみられています。

　タイから日本に強制送還される際、記者の問いかけに対して、次のように答えました。

　尾川容疑者：「私もボランティアの活動で『こちらに来て』という話だったので、色々な事情があるので、これから話をさせていただきます」「（Q.ボランティアの活動とは？）ボランティアの活動で、こちらの方で活動があるということで来たので。他のことは警察で話しさせていただきますので」

■個人情報を聞き出す手口が…マニュアル入手

　拠点となった高級住宅からは、日本語と中国語で書かれた特殊詐欺のマニュアルなどが押収されています。そこには銀行員や警察官を装い、言葉巧みに個人情報を聞き出す手口が書かれていました。

　マニュアルに書かれていたのは…。

　特殊詐欺のマニュアル：「何か問題が発生している可能性があります。ご安心下さい。こちらで調査いたします。クレジットカードの番号をお知らせいただけますか？」「この状況は非常に怪しいです。誰かがあなたの身元情報を盗用してクレジットカードを申し込み、支出をした可能性があります」

　尾川容疑者らは銀行員や警察官を装い、タイから日本に電話を掛けていたとみられています。

　15日午後、尾川容疑者の身柄は岐阜市内の警察署に移されました。

（「グッド！モーニング」2023年11月16日放送分より）
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