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40%↓も あえて「値下げ」スーパー メーカーと思惑一致で 外食も…戦略に変化か【もっと知りたい!】(2023年11月15日)

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チャンネル:ANNnewsCH

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物価高が長引くなかで、あえて値下げに踏み切るスーパーや飲食店が出てきています。そこには、意外な戦略がありました。

■都内スーパー“緊急値下げ”年明けも継続

 出口の見えない物価高のさなか、都内のスーパーにおどる「緊急値下げ宣言」の文字。

 首都圏に展開するスーパー「東武ストア」です。今月は、227品目最大およそ40%の値下げに踏み切りました。

 客 70代:「安い。いいんじゃない」

 例えば牛乳は158円。近隣のスーパーに比べ、30円も安く販売しています。ソーセージの2袋セットは288円。やはり近隣の店よりも最大40円も安くなっています。

 客 40代:「安いなと思って手に取りやすい。それきっかけで、いろんな物を買ったりとか」

 客 50代:「どこの店に行っても値上げ。こういうのは、すごく助かります」

 「緊急値下げ宣言」と銘打つ値下げ戦略は、8月にスタート。年内いっぱい継続し、年明け以降も当面は続ける方針だといいます。

 物価高なのに、あえて値下げに踏み切った理由とは?

■メーカーとタッグ「客さま戻って来ている」

 東武ストア 商品本部 高橋宏典さん:「お客さんの節約意識が非常に高まり、来店客数も落ち込んだ。いつもなら買うタイミングでも我慢をしようという買い控え、それをひしひし感じる」

 客の「買い控え」が深刻さを増し、来店客の数も、商品の購入点数も激減。なんとか売り上げを増やすための作戦が値下げでした。

 東武ストアは、春頃からメーカー側と仕入れ価格の交渉を開始。すると、意外にも双方の思惑が一致することが分かりました。

 高橋さん:「メーカーさんも同じように出荷数が大きく落ち込んでいるので、買ってほしいという思惑が双方一致。メーカーに原価を下げてもらい、スーパーも価格を下げて、値下げを実現」

 出荷を増やしたいメーカーと、売り上げを伸ばしたいスーパー。物価高のさなかに、値下げ戦略が実現しました。

 高橋さん:「客数も値下げに踏み切る前は前年を割り込んでいたが、10月は前年対比100%を超えてお客さまは戻って来ている」

 売り上げも順調に回復しはじめ、戦略は功を奏しているといいます。

■外食「すかいらーく」も…効率化を進め

 ほかの店でも、値下げに踏み切る動きが出てきています。流通大手のイオンは9月、全国1万店でプライベートブランド31品目の値下げを発表。

 帝国データバンクによれば、値上げ後に売れ行きが伸び悩むケースは全国で見られ、「値上げ中心だった価格戦略に変化が出てきた」と分析しています。

 こうした値下げによって、客足を取り戻そうとする流れは外食業界にも及んでいます。

 ファミリーレストランの「ガスト」は、16日から30品目を最大200円値下げします。

 「チーズINハンバーグ」は800円から750円に、「たっぷりマヨコーンピザ」は700円から500円に引き下げられます。

 ガストを運営する「すかいらーく」では、調達・物流などを自社で担い、店舗では配膳ロボットの導入など効率化を進めてきました。

 すかいらーくHD 平野暁執行役員:「お客さまのコスパへの感度は非常に上がっていると感じている。単に値段を下げるのではなく、価値に見合った商品提供を目指していく」

(「グッド!モーニング」2023年11月15日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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