岸田総理に「逆転の一手」“生解説”も…藤井聡太八冠　内閣総理大臣顕彰を受賞(2023年11月14日)

■将棋界では羽生善治九段以来　2人目の受賞

　岸田総理：「我が国文化の向上・発展に貢献され、その功績は誠に顕著であります。よって、ここに顕彰します。おめでとうございます」

　先月、史上初となる8大タイトル独占を成し遂げた藤井八冠に13日、総理公邸で内閣総理大臣顕彰が授与された。

　将棋界では、1996年に全七冠制覇を達成した羽生善治九段以来、2人目の受賞だ。

　藤井八冠：「このたび、内閣総理大臣顕彰をいただけたことを大変光栄に思うとともに、これからも将棋の魅力を多くの方に知っていただけるように努めていかなくてはいけないということを感じました」「普段はスニーカーを履いていることが多いですけど、きょうは革靴を履いてきました」

　藤井八冠は11日に行われた竜王戦で勝利し、「竜王」3連覇を達成。八冠達成後、初のタイトル防衛をなし得た。

■顕彰のお礼に…総理へ「雲外蒼天」将棋盤

　顕彰式後の懇談では、八冠達成の対局を総理に生解説する場面もあった。劣勢から大逆転した「AI超え」と言われた一手については…。

　岸田総理：「その瞬間というのは、どんな感じなんですかね。天から降ってきたように、何かひらめく感じなんですか。それともずーっと積み上げて、積み上げてこの一手を打ったんですか」

　藤井八冠：「この局面、1分将棋といって、打って1分以内に指さなくてはいけないという状況でしたので。私自身もなんというか、無我夢中で考えて指していたというのが、一番近いかなと思います」

　藤井八冠は、顕彰のお礼として、「雲外蒼天」と記した将棋盤を岸田総理に贈った。

　この「雲外蒼天」に込めた思いを問われると、次のように答えた。

　藤井八冠：「普段からよく書いている言葉でもあるんですが、雲の上には青空が広がっているということで。今後実力を高めていくことができたら、また今とは違った景色が見えてくるのかなというところに重ねて書いています」

（「大下容子ワイド！スクランブル」2023年11月14日放送分より）
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