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【ガザ複数病院に包囲網】ハマス拠点に“攻撃継続”医療崩壊の惨状は◆日曜スクープ◆(2023年11月12日)

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チャンネル:ANNnewsCH

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イスラエル軍の過剰攻撃が続き、ガザ地区の民間人被害が拡大する。米政府は9日、イスラエルがパレスチナ自治区ガザ北部で1日4時間の戦闘休止を行うと発表した。戦闘休止は9日から開始され、毎日4時間、3時間前に通告されることになっている。人道支援物資の輸送や民間人退避ルートとなる「人道回廊」は、ガザを北から南に抜ける「サラハディン通り」と海岸線に沿った「ラシード通り」が指定された。ガザ北部には30~40万人が残っていると推測されている。米ウォール・ストリート・ジャーナル紙によると、イスラエル当局は9日、約8万人の住民が南部への移動が完了したことを発表した。

ハマスと共闘する過激派組織「イスラム聖戦」は、人質となった70代のイスラエル人女性と10代のイスラエルの少年2人の映像を公開し、人質30人を拘束していることを明らかにした。ガザ地区での人道危機が深刻となる中、人質の解放を巡る交渉が活発化する。ロイター通信によると、米中央情報局(CIA)のバーンズ長官、イスラエルの情報機関「モサド」のバルネア長官、また、カタールのムハンマド首相がドーハで会合を開き、ハマスが拘束する人質について、解放条件などについて協議した。協議の結果は今のところ明らかになっていない。カタールの仲介者が8日夜に、ハマスの政治局幹部との会合を開き、解放条件などについて話し合いを進めていた。ハマスの政治部門ナンバー2、アブマルズーク氏は9日、共同通信の単独会見で、「拘束する人質は民間人と兵士に分けられ、このうち民間人はわれわれのゲストだ」と述べた。また、同氏は「民間人解放の条件は停戦以外にない。兵士は戦争捕虜であり、別の交渉が必要である」と指摘した。

ハマスへの攻撃を継続するイスラエル軍は10日、ハマスの主要な軍事施設がガザ市の病院など公共施設の地下や周辺に存在すると判断し、包囲強化を進めている。イスラエルのガラント国防相は7日、同国軍が「ガザ市中心部にいる」と発表した。米戦争研究所によると、イスラエル軍は11日時点で、ガザ地区最大の「シファ病院」を完全に包囲し、救急車両の出入りを阻止している。このほかに、「シャイフハマド病院」、「インドネシアン病院」、70人の子どもが入院する「ランティシ小児病院」が周辺にあり、「イスラエル軍が迫っている」との医療スタッフからの救助要請が確認されている。また、「シファ病院」のベッド数は700床で、内科、外科などがあり、現在、病院の敷地内に約6万人が避難している。

★ゲスト:池田明史(東洋英和女学院大学名誉教授)、渡部悦和(元陸上自衛隊東部方面総監)
★アンカー:杉田弘毅(共同通信社特別編集委員)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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