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■今シーズン一番の寒さに『鍋』恋しく
駒見直音アナウンサー:「正午過ぎの東京・銀座にやってきました。冷たい風が吹いています。手元の温度計見てみると16.4℃と表示されていますが体感もう少し寒く感じますね」
11日、東京都心では今シーズン一番の寒さに。
都内に住む男性:「寒暖差でちょっとおなか痛くなっちゃう」
埼玉から来た男性:「鍋は食べたいかなとか。カキが好きなので、カキ鍋ですね」
都内にあるこちらの海鮮料理店では、突然の寒気到来で急きょ13日からカキ鍋を開始するといいます。
鍋の王様といえばカキ、そしてカニ。今年、冬の味覚たちに異変が。
■カキの名産地 広島で異変!?
カキの生産量日本一を誇る広島県では先月から水揚げが解禁され、今年も待ちに待った“カキシーズン”が到来しましたが…。
島村水産 島村広司社長:「今年はもう群を抜いて小さいんですよ、カキが。これぐらいは例年あるんですよ。どのカキも。でも今年は見て分かるように小さいのがたくさんある。成長が悪いですね。これもカキの殻はあるんですけど、中身が…」「(Q.何も入っていない。死んでしまった?)そうです。そういうのがあちらこちらにたくさんあります」
例年と比較して2~3割小さいものが多いという今年のカキ。島村社長は、原因として「猛暑による海水温の上昇」を指摘します。
島村水産 島村広司社長:「(今年の夏は)ぶち暑かったですよ!信じられんくらい。カキはあんまり温いのは得意じゃないんで、やっぱりカキもしんどい思いをしながら成長できなかったんだと思います」
また、カキには「水温が高い時期に産卵を続ける」という習性があるため、高い水温が続くと産卵を繰り返すことで体力を使い果たし、死んでしまうケースも多いと言います。
その暑さに追い打ちをかけたのが、今年の「雨量の少なさ」です。
島村水産 島村広司社長:「カキはプランクトンを餌(えさ)にして大きくなってくるが、雨が降らないと山からのプランクトンがおりてこない。それで海の中に餌がないんで、カキもご飯を食べようと思っても、ずっと我慢、我慢、我慢…。すごい危機感を感じていますよ。地球温暖化から“沸騰化”ともう言葉が変わってきてるんで、これからどんどん海の環境が変わってくると、カキの成長にも少なからず影響はあるんじゃないかと心配」
例年と比べて小ぶりであるものの、味には影響がないとのこと。そんな広島のカキを「どう守っていくのか」。研究を進める広島大学の小池一彦教授は水温が高くなった海面ではカキだけでなく、餌となるプランクトンも育ちにくくなると言います。そこで注目したのが。
広島大学 統合生命科学研究科 小池一彦教授:「比較的水温の低い“海底付近の水”。そこには栄養もまだ残っているので、それをポンプでくみ上げて、カキに届け、少し水温を下げる。さらに、カキの餌となる植物プランクトンも増やしてあげる。そういう試みをやっています」
小池教授によると、こうした試みの結果、「むき身の重さが30%以上増えた」などの成果も出ていると言います。
小池教授の下、研究に励む美野森也さん(25)。代々続くカキ漁師の一家に生まれた美野さんは、この変わりゆく環境から広島のカキを守りたいと話します。
広島大学 統合生命科学研究科 美野森也さん:「昔のやり方では多分もうカキも十分に大きくならない。やっぱ僕らが考えながら、カキを育てていくのが未来のためにもなると思います」
■今年は「カニ」に注目の年!?
富山県の新湊漁港近く、きっときと市場では、高級なズワイガニの約4分の1の価格で楽しめるベニズワイガニの塩茹でが人気です。
新湊カニ一番屋 駒方廣行営業本部長:「富山県で、一番早く浜からとって、競りをかけて、ゆで上がるのがここです。競り歴40年の経験を持つ職人が選んで買ってきておりますので」
東京から来た女性:「『人生はカニだ!』カニ部長っていう人が昔会社にいて、その人のいつも酔っぱらうと言う言葉だったんですよね」「(Q.東京から?)朝5時に来ました。車で。6000円のカニを2人で分けて」「(大きくて)やばいですよね」「何年ぶりにこんなにおいしいカニ食べたんだろうって思うくらい。あったかくて、この甲羅のスープもめちゃくちゃおいしかったんですよね」「東京でもなかなかカニとかって買う勇気がないけれども、ちゃんとこういう港で今競りも見てきて、3000円も4000円も惜しくないかなって」
温暖化の影響で、一時漁獲量が減少していたカニ。実は今年、カニの中でも高級食材として知られるズワイガニの雄の価格が大きく下がる予測が出ています。
京都府が行った資源調査では、乱獲を防いだことなどにより、ズワイガニの雄は過去5年間の平均値を上回り、今年の漁獲量は4割も増加。国が定める漁獲枠も3年ぶりに増加しました。
さらに輸入モノのカニも。
築地蟹商 小澤俊勝営業部長:「非常に今年の年末はお求めやすい価格になる。こちらがロシア産のタラバガニ。あちらがカナダ産の本ズワイガニ」
アメリカが、ロシア産水産物の輸入を禁止したことで市場にあふれたロシア産のカニが、輸入ものの相場を軒並み押し下げているのが要因と分析されています。
築地蟹商 小澤俊勝営業部長:「全体的にカニが食べやすい年というのは間違いない」
(2023年11月12日サンデーLIVE!!OA)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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