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「効果は大きい」救急現場で広がる“スマホ動画共有”119番通報で相次ぐ“課題”(2023年11月9日)

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メディフォン・友久甲子事業部長:「外国人の観光客の方に向けた適切な情報発信は、今後、必要になってくるのではないか。『わからないから救急車を呼ぶ』ということにならないような情報提供に貢献していければ」

東京消防庁への119番通報は、去年、初めて100万件を超えて、過去最多となりました。今年は、そのペースを上回る勢いで、「不要不急の電話については、最後までお話を聞かずに切断する場合があります」と呼び掛ける事態です。

和歌山市では、9日から新たな試みが始まりました。火事や事故などの現場から119番通報した人のスマホにメッセージを送信。承諾のボタンを押すと、現場の状況が、映像で指令センターに共有されます。さらに、正しい応急手当ての方法などを、映像で現場に伝えることもできます。こうした映像通報システムの導入は、全国で広がっています。
和歌山広域消防指令センター・山崎昌寛センター長:「“百聞は一見にしかず”ということがありますし、効果は大きいと思います。例えば、複数が絡んでいる事故とか、緊急の通報は的確に状況を伝えられないので、複数の消防車が必要だったら、救急隊を増隊するとか、そういうことにつなげていけると思う」

一方で、患者を運ぶ車自体に問題を抱えたところもあります。
群馬県前橋にある病院が所有する救急車。設備は少し古いものに見え、さらにシートも、一部、破れています。この車は、緊急性の高い患者が転院するときに使われます。被災地での救命活動に派遣されることもあります。
済生会前橋病院・細内康男院長:「派遣される職員にとってみると、相当つらい。高速道路で制限速度が80キロでも80キロ出ない。『次々と追い越されていく』というような報告は受けている」

現場は、深刻な資金難に直面していました。
済生会前橋病院・細内康男院長:「我々、医療機関は、どうしてもCT検査の機械とかMRIとか、医療器具そのものに資本の投下をしなければいけない。当院だけではなく、多くの病院の実情だと思う」

そこで、新たな救急車を購入するために、今月からクラウドファンディングを始めました。1500万円の目標金額に対し、すでに500万円が集まっています。
済生会前橋病院・細内康男院長:「途中で故障が起きても困るし、安全性も古い車は落ちている。職員の安全を保つためにも、新しい救急車にしたい」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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