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■世界遺産の滝 水量が16倍に増加
青空が広がっているにもかかわらず、川の水位が上昇。町全体が水に沈み続けているのです。
地元の住民:「10日前から水位が上がっている」
雨は降っていないのになぜ川は増水を続けているのでしょうか。氾濫したのはパラグアイの国境に沿って流れるパラナ川。その上流にあるイグアスの滝、世界遺産「イグアスの滝」。最大落差80メートルその幅は4キロにも及びます。その滝の上流部などに大雨が降り注いだのです。
いくつもの川が合流するイグアスの滝の水量は一時、16倍にまで増加。そして、滝から流れ出る大量の水でパラナ川は氾濫。車は使えずボートを使って移動する住民たち。
原因はエルニーニョ現象といわれ、アマゾンでは干ばつ、異常な気象現象が相次いで発生。南米だけでなく、エルニーニョ現象の影響とみられる洪水はアフリカでも…。
■30万人が避難 “最悪レベル”
アフリカ東部・ケニアの上空。眼下に広がるのは河川の氾濫で水浸しになった町です。大規模な洪水は隣国のソマリアでも発生。この洪水で30万人が避難。過去数十年で最悪のレベルとなっています。
実はソマリアでは数カ月前まで干ばつが続いていました。それが一転、今度は待ち望んでいたはずの水に襲われたのです。
国連ソマリア環境局スタッフ:「水がなくて避難してきた人々が今度は水が多すぎて逃げるというのは非常に皮肉なことです」
■見渡す限り「スモッグ」
一方、見渡す限りのもやに覆われてしまっているのはインド・ニューデリー。冬の冷たい空気が車の排出ガスなどを巻き込んでスモッグが発生。
ドイツ人観光客:「深く呼吸するのが難しい。ずっとせきをしているようなもの」
当局は建設解体工事を禁止するなど、ほこりを減らす対策をしていますが、効果はいまいち。そこである秘密兵器に白羽の矢が。
その名もスモッグ・タワー。高さは24メートル。タワーのてっぺんから汚れた空気を吸い込んで浄化。40台の送風機からきれいな空気を送り出すというまさに巨大空気清浄機。
2年前に作られた後、なぜか放置されていましたが最悪の事態を受け、地元の裁判所が稼働を命じました。
地元住民:「コロナのころもマスクをしていたけど今もマスクを着け続けている。スモッグ・タワーは問題を解決してくれると思う」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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