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11月8日もクマによる被害が相次ぎました。秋田県では40歳の男性がクマに襲われ、岩手県では71歳の男性が襲われました。いずれの襲撃も牛舎の近くで起きています。
■クマに襲われ…70代男性を搬送
11月8日朝、牛舎の周辺でクマによる被害が相次ぎました。岩手県八幡平市で被害に遭ったのは地元の猟友会に所属していた70代の男性です。牛舎近くに仕掛けたイノシシ用のわなの様子を見に行ったところ、わなに掛かったクマに襲われました。男性は救急搬送されましたが、会話が可能だということです。この辺りはよくクマが出没する場所だといいます。
牛舎を管理する人:「多い時は10頭以上は来て、牛の餌を食べていく。今年は多い。いつも今ごろは(冬眠して)1頭もいなくなる。今年はあちこちで情報を聞くし、気を付けないといけない」
■クマと“もみ合い”40代男性 搬送
秋田県の被害現場も牛舎の近くでした。
息子がクマ被害に遭った人:「そこの後ろにクマが隠れていて、そこから出てきたらしい。クマともみ合いになって勝手口に避難した」
11月8日午前7時前、秋田県大仙市に住む40歳の男性が体長約1メートルのクマに襲われました。男性は顔や背中などを引っかかれて病院に搬送されましたが、意識はあるといいます。この現場に散らばっていたのは牛の餌ではなく、ネコの餌でした。
息子がクマ被害に遭った人:「ネコに餌を与えようとしているところに陰からクマが出てきたらしい」
大仙市のクマの出没件数は11月8日正午の時点で307件。去年の4倍以上となり、過去最多を更新し続けています。
■“激辛パウダー”撃退グッズ開発
北海道でもヒグマの出没件数は過去5年で最多。人間の生活圏にも現れ、不安は広がっています。クマによる被害を減らすために釧路市の小さな企業が立ち上がりました。
カヌープロマルチ工業 沼田悟社長:「パウダーガンですね。カプサイシン系、唐辛子の粉ですね。超激辛がびっちり入っています」
独自のクマ対策グッズを開発したのです。使い方はレバーを引いて離すだけ。すると、香辛料が10メートル先まで広がります。カートリッジを詰め替えれば何度も使用可能です。
カヌープロマルチ工業 沼田悟社長:「今、出回っている(対策グッズ)のメインがクマスプレー。今一つ迫力がないと耳にしていた。それをカバーしようと考えた」
クマが嫌う香辛料を発射すると同時に、威嚇する音も出るように開発したこちらのアイテム。クマの目撃数の増加に伴い、問い合わせも増えているということです。
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