網走港にサンマ大群　爆釣から一転…「3日で0匹」どこへ？　「サバばかり」釣り上げ【羽鳥慎一 モーニングショー】(2023年11月9日)

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北海道網走市の沿岸にサンマの大群が現れ、釣り人が殺到しています。一日に500匹も釣った家族もいるなか、釣り人を驚かす、さらなる異変が起きました。

■釣り人殺到　糸垂らし23秒で…“入れ食い”

　こんがりとした焼き目と香ばしいかおりが食欲をそそる、秋の味覚・サンマ。このサンマを求めて、北海道の網走港に釣り人が殺到しています。

　この日は雨が降っているにもかかわらず、岸壁には釣りざおがずらりと並びました。

　海をのぞくと、すぐそこにサンマの群れがいます。釣り糸を垂らすと、わずか23秒でヒット。まさに入れ食い状態です。

　クーラーボックスは、釣り上げたサンマで満杯になっていました。

■4時間で400匹釣り上げ「漁みたいな感じ」

　サンマは本来、沖でとれますが、先月末から漁港の近くに大群が接近。北海道の網走市周辺では、去年の同じ時期にもこの現象が起きています。

　サンマは光に寄ってくる習性を持つため、海をライトで照らしてみると、たくさんのサンマが水しぶきを上げて飛び跳ねます。

　そのため、夜になると、多くの人たちが照明を使って、海を照らしながら釣っています。

　多くの魚を効率よく釣り上げようと、さお3本を自動で動かす装置を作り、持ち込む人もいました。

　男性：「手作りだよ。ああやって、手で（さおを）振るのめんどくさいでしょ」

　前日から釣り続けているという男性。どれくらい釣れたのか、見せてもらいました。

　クーラーボックスから取り出したのは、サンマが入った5つの袋。4時間でこれだけ釣り上げたといいますが、一体何匹なのでしょうか？

　男性：「400匹くらい。漁みたいな感じ。一生懸命、一心不乱に」

■家族総出で500匹　刺し身・なめろうなど舌鼓

　車で5時間かけて、家族総出で釣りに行ったという女性はこう話します。

　網走港でサンマを釣った女性：「持ち帰ったのは500匹。釣れてない方はいないくらい、糸を垂らせば釣れる状況ですね」

　女性が漁港に到着したころ、タイミングよくサンマの群れが接近。休まず釣り続けること、5時間半…。

　釣ったサンマは新鮮なうちに刺し身やすし、なめろうで食べ、その後は佃煮（つくだに）や南蛮漬けなど、様々な料理で味わったといいます。

　定番の塩焼きの調理は、小学生の娘さん（11）が担当しました。

　娘さん（11）：「サンマはすごい脂がのっていて、すごくおいしかった。魚がすごい大好きなので、また来年も食べられたらいいなと思った」

　大漁のサンマに、大盛り上がりの釣り人たち。しかし、その喜びも束の間、さらなる異変が釣り人たちを翻弄（ほんろう）しています。

■爆釣から一転「3日で0匹」　サンマどこへ？

　7日夜、再び網走港を訪れると、平日の午後9時にもかかわらず、サンマを釣りに多くの人がいました。

　この日も、港には車が80台ほど並び、多くの釣り人が糸を垂れています。どれくらい釣れたのか、聞いてみました。

　釣り人：「ニュースで『いっぱい釣れてる』っていうから来たら、全然釣れないです」

　釣り人：「きょうずっと粘ってるんですけど、今のところダメですね」

　サンマを狙い、車で3日間、寝泊まりをしているという男性もこう話します。

　車中泊で釣りをする男性（76）：「（Q.（3日間で）何匹釣れた？）全然」「（Q.3日で0匹ですか？）うん」「（Q.きょうも泊まる？）泊まるよ。ダメだったら、あしたも泊まる」

　サンマが釣れない？一体、どういうことなのでしょうか？

　海を見てみると、20匹ほどの魚の群れ。しかし よく見ると、細長いサンマのような魚は1匹のみです。

　釣り人：「あれがサンマ」「（Q.あの1匹狙いですか？）あれしか（サンマは）いないからね」

　この1匹のサンマを狙い、ついに…。

　釣り人：「釣れた！釣れた！サンマ！ようやく。2時間ぐらいして、サンマ1匹です。1匹でもうれしいです」

　別の釣り人は、4日にもサンマを釣りにきたといいます。

　釣り人：「先週の土曜日は100匹以上（釣れた）。きょうも100匹爆釣でいこうと思ってたんですけど、全然ダメですね」

　車を4時間運転してきた別の男性は…。

　男性：「きょう（サンマが）来るか分からないので、（さおを）汚すから出してないです。あと1時間見て来なかったら、やめようかな」

　先週から一転して、サンマの数が減った網走港。諦めて帰る人たちもいました。

　釣り人：「釣れてないなと思ったから帰ります」

　釣り人：「1匹でも釣れればいいと思ったんですけど、諦めました。スーパーで買って、サンマを楽しみます」

■サンマ狙い…4時間かけ港に「はいーサバ」

　一夜明けた8日も、港には多くの釣り人の姿がありました。

　1度に2匹、釣り上げるものの、針にかかっているのは サンマではなく、サバでした。

　ここ数日の間に、網走港からサンマの群れがいなくなってしまったといいます。

　それでも諦めきれない釣り人たち。4人組もサンマを求めて、滝川市から車で4時間かけて訪れました。

　何度、さおを振っても、釣り上がるのはサバばかりです。

　釣り人：「サバは釣りたくないよ。サンマがここで釣れるから、4時間かけて来た」

　釣り人：「サバしか来ない！どれだけサバ釣ればいいんだよ」

（「羽鳥慎一 モーニングショー」2023年11月9日放送分より）
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp

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