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ワシントンの動物園のパンダ 中国に返還(2023年11月9日)

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アメリカの首都、ワシントンの動物園で市民に長年愛されたパンダ3頭が中国に返還されるためアメリカを後にしました。

 中国に返還されるのは、ワシントンのスミソニアン国立動物園で飼育されていたオスのティエンティエン(26)、メスのメイシャン(25)、2頭の子どものシャオチージー(3)です。

 パンダを乗せた飛行機が8日、ワシントン近郊のダレス空港を飛び立ち、中国の成都へと向かいました。

 スミソニアン動物園のパンダは、1972年にニクソン大統領が国交正常化のため訪中した際に同行したパトリシア夫人の希望に応えて、周恩来首相がアメリカに贈ったのが最初で、現在のティエンティエンとメイシャンは2000年に中国から貸し出されました。

 中国はこれまでアメリカ側の求めに応じてパンダの貸し出しを延長してきましたが、今回は期限を迎えても延長はせず、代わりのパンダが来る予定はありません。

 中国は友好親善の象徴としてパンダを外交手段に活用してきましたが、米中の緊張が高まるなかでの返還となります。

 アメリカの専門家は、中国の「パンダ外交」は終焉(しゅうえん)を迎えたと指摘しています。

 ハドソン研究所 マイルズ・ユー上級研究員:「中国は国際社会に対して、パンダ外交を戦略的に使うことはもはやできない。国際政治で中国がパンダのように純粋無垢(むく)な行動を取るとは誰も思っていない。中国の攻撃性は明らかで、パンダ外交の良いイメージとは一致しない。時代は変わったのだ」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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