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ガザから退避した日本人「無差別に悲惨な暴力続く」(2023年11月4日)

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パレスチナ・ガザ地区からエジプトに退避した「国境なき医師団」の日本人スタッフが日本時間の4日午後に記者会見し、イスラエルによる爆撃が続くガザ地区の状況について語りました。

■「無差別に悲惨な暴力続く」

 国境なき医師団 白根麻衣子さん:「無差別に悲惨な暴力が絶えることなく続いていました。今まで普通であった日常が本当に一瞬にしてなくなり、あした生き延びることすら分からない日々を目の前にした時、私は何もできなくて、すごくもどかしい気持ちでした」

 と語るのは、国境なき医師団の白根さんです。白根さんは大規模衝突が始まって以降、ガザ北部から南部に避難して屋外で生活を送っていましたが、1日にようやくラファ検問所から脱出することができました。

 ニュース番組のリポーター:「現在、映っているのは恐らく国境なき医師団で、手続きの終了を待っているところです」

 国境なき医師団 白根麻衣子さん:「本当に渡れるんだろうかという不安な気持ちと、そんななかで私たちの現地スタッフはできる限りの活動を続けているので、彼らを置いていくことが複雑な気持ちっていうのが正直な気持ちでした。母は一度も弱音を吐かず、『あなたらなら大丈夫だから信じて待っている』ずっと言い続けてくれたので、本当に3週間乗り切れたのは家族の支えがあったから」

■イスラエル軍 救急車を空爆

 一方、イスラエル軍は現在、ガザ市を完全包囲し、本格的な地上侵攻を進めています。空爆も続いていて、救急車も標的となっているようです。パレスチナ保健当局によりますと、この救急車は負傷者を運ぶためにガザ市の病院を出て南部に向かっていたといいます。この空爆で15人が死亡し、60人がけがをしたということです。

 これに対し、イスラエル軍は「ハマスの作戦がテロ工作員と武器を救急車で運ぶものだったことを示す情報を入手した」として意図的に空爆を行ったことを認めていて、この攻撃によって「多数のハマスのテロ工作員を殺害した」としています。

■「我々はすでに戦闘に入っている」

 そんななか、隣国のレバノンのイスラム教シーア派組織「ヒズボラ」の指導者が武力衝突後、初めて演説を行いました。ナスララ師はテレビ演説のなかで「イスラエルは道具として使われているだけで、ガザで起きていることのすべての責任はアメリカにある」と述べ、改めてバイデン政権を批判しました。さらに…。

 ヒズボラの指導者 ナスララ師:「人々はヒズボラが『いつ戦闘へ参加をするのか』と尋ねる。我々はすでに10月8日に戦闘に参加している」

 ガザ地区を舞台とした戦闘が周辺国や組織を巻き込んで拡大していくことが懸念されるなか、日本の上川外務大臣が大規模衝突以降、初めてイスラエルとパレスチナを訪問。日本時間の4日午後にヨルダンのサファディ外相とも会談し、中東和平について協議しました。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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