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2日は各地で気温が上がりました。11月の最高気温1位となったのは、全国で122地点。東京都内でも夏日となるなど“異例の残暑”となりました。こうした“季節のズレ”の影響が出始めています。
東京・新宿で開催中の『日本ラーメン大百科』。濃厚味噌の名店から、ボリューム満点の二郎インスパイア系つけ麺まで、期間中、総勢117軒が集結します。その味に舌鼓(したつづみ)を打ちながらも、皆さんタオルが手放せません。
来場した人:「(Q.きょうの格好は)夏ですね。(Q.もう11月ですけど)暑くて脱いじゃいました」「できれば全部回りたいが、天気きょう、めちゃくちゃいい。おなかの問題よりも、この暑さだな」
2日の東京は24.9度と、夏日までわずか0.1度の暑さとなりました。作る方も大変です。
『優味麺亭やまどり』南恵介さん:「(Q.厨房暑くなっていますね)そうですね。きょうは特に暑いですね。去年こんなに暑かったかなっていうくらい。売れ行きはちょっと減っている」
そんななか見つけたのは、ラーメンではない「あるモノ」を食べる人。
来場した人:「(Q.何を召し上がっている)かき氷のいちご。きょうはちょうど暑いので、その暑さにもぴったりですね。(Q.きょうの主役は)かき氷ですね」
『アンカードレ』吉川昭太さん:「(Q.毎年出店している)今回が初めてです。予想よりもご注文いただいて、出店して良かったなと」
となれば、元からかき氷が売れ筋の店はなおさらです。東京・浅草の『甘味処 彩夏』では、氷を真夏と同じ量、蓄えています。
『甘味処 彩夏』染谷太一さん:「例年にないぐらい、かき氷を食べるお客様が非常に多い。この3連休は気温が25度近くまで上がる予報で、かき氷もたくさん出るのではと準備しています」
奇しくも『新語・流行語大賞』に「地球沸騰化」がノミネートした、2日。11月の観測史上1位となった前橋や、9年ぶりに11月の夏日を記録した浜松など、全国260地点で夏日が続出しました。
「秋といえば」の光景にも、気掛かりな変化が起きています。茨城県高萩市では、1日から紅葉まつりの期間に入りましたが、色づきはまだまだです。写真撮影も一苦労のようです。
千葉県から来た人:「ここだけが紅葉していたので」「もうちょっと紅葉していれば、まだ良かったけれど」「暖かいですもんね」
今年は見頃が遅れそうです。地元の人は…。
『高萩市観光協会』小川智大さん:「(例年)この時期は、表面は完全に真っ赤になってまして、根元のほうがまだ緑という感じ。(今年は)まだ葉先もちょっとずつ赤くなってきたくらいなので、1~2週間遅いんじゃないかな。(Q.なぜ遅くなった)今年、猛暑が続いた日が多かった。紅葉は寒暖差が大きいと進むので、その影響が少なからずあるのかなと」
SNSでは、こんな投稿も…。
高萩市観光協会のSNS:「紅葉はまだですが、美味しい空気を楽しみにいらしてください」
小川さん:「まだ紅葉には早いんですけど、自然豊かなところなので、マイナスイオンたっぷりで、おいしい空気が吸えるので、それを楽しみに来ていただけたら」
季節感のズレによる影響は、文化にも。毎日新聞が手掛ける俳句アプリ『俳句てふてふ』で、句を選ぶ俳人、星野高士さん。近代俳句の礎を築いた、高浜虚子のひ孫です。
星野さん:「秋というと、俳句の中の一番大きな季節なんですね。季題ね、季語もいっぱいありますけど、それを自由に使えない。例えば『残暑』。『残暑』というのは、本当だと旧暦、歳時記でいうと8月ぐらい。初秋なんですね。それから漸寒(ややさむ)とか、晩秋に移るんですけど、それがないじゃない。だから、ずっと残暑を引きずっているんですね。私にしてみると、俳句はいくら暑かろうが何でも、今は『秋深し』。だから、それが私としては困っている。ちょっと悩みどころ。(Q.文化として季語を残すことと、実態に即していないことに難しさは)そこは急に来たので。やっぱり古い伝統、日本の四季は守っていかないといけない。それを踏み外してしまうと、季節何でも良くなっちゃうでしょ。俳句の崩壊だと思って、危機感を持っています。(Q.この気候の変化については)私にとっては敵だね。敵と言ったら失礼だけど、季節に逆らってもしょうがないじゃない。『きょう雨降らないでほしいな』と思っても、降ったりするでしょ。そこら辺が悩ましいところ。だから、現実として受け入れていかないといけないのかなという気も、少しありますよ」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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