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相次ぐクマ被害に“秘密兵器” 音に着目「くまドン」驚きの効果(2023年10月27日)

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各地でクマの被害が相次ぐなか、どう身を守れば良いのでしょうか。クマが嫌いな「音」を出す仕掛けというのが開発されました。その名も「くまドン」。一体どんな音が出るのでしょうか。

■相次ぐクマ被害 鈴の売り上げ急増

 クマの被害は後を絶ちません。秋田市内の住宅地。近くにあるカキの木がクマに食べられたため、庭にあったカキの木を伐採しました。

 地元住民:「今まで近くまで来なかったから何もしてない。クマが食べられるものは、なるべくないように」

 22日、秋田市内で捉えられた映像。親子グマでしょうか、川沿いを歩く2匹のクマが映し出されています。27日も大館市では目撃情報がありました。

 地元住民:「向こうの免許センターで、あそこの地域でクマが出て4人の人が襲われて」

 人々は対策に追われています。ホームセンターに設置された「クマ対策用品」コーナー。爆竹や、防犯アラームなどが置かれています。特に人間がいることを知らせる“鈴”は、例年にない売り上げです。

 コメリパワー秋田卸町店 菊地純一店次長:「今年だと前年比999%と好調に推移している。例年に比べて出現が多いので、時期を延ばして展開している」

 人々は、クマにおびえる生活を余儀なくされています。

 利用客:「散歩も怖くて行けない状況、朝は。今年は怖くて大変。バッグの中にライターと爆竹をすぐ使えるように。こんな里にクマいるなんて聞いたことない」

 行政も対策に追われ、各地で会議が行われています。

 県の職員:「クマ出没警戒情報に引き上げまして、県民の注意喚起を強化していく」

 冬を迎える北海道。スキー場ではヒグマと遭遇した際の訓練が行われています。各地で被害をもたらすクマ。その弱点が見つかりました。何かに逃げるクマ。秘密兵器の名は“くまドン”です。弱点は“耳”にありました。

■音に着目「くまドン」驚きの効果

 各地で被害が相次ぐクマ。北海道の公園を歩くクマ。その時、何かの音がして、クマは一目散に逃げていきます。この音に秘密がありました。一体、何の音なのでしょうか。開発に携わった岡山理科大学・辻教授に聞きました。

 岡山理科大学 辻維周教授:「何度もフィールドで実験して、彼ら(クマ)が逃げるような周波数を探し出した。オペラのベースの歌手の一番低いような音」

 80ヘルツから120ヘルツの低周波音。クマに何種類か聞かせたところ、一番嫌がる周波数を探り当てました。赤外線センサーによりクマの動きを検知して音を鳴らします。その名も“くまドン”です。確かに、音を聞くとクマが逃げていく様子が分かります。

 岡山理科大学 辻維周教授:「北海道で3カ所やっているが、ほぼ、それが鳴ると逃げる。問題は設置型の場合、半年から1年で(クマに)慣れが生じる。市街地では住民の迷惑になる。突然、鳴るから。(人間に聞こえづらい)高周波で実証実験をしていきたい」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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