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政府が検討している所得税の減税案を巡って25日、国会では与党内からも「総理が何をしたいのか全く伝わらない」という異例の苦言を呈されました。また、国民への還元策として所得の低い世帯に10万円を給付する案を検討していることも新たに分かりました。
■異例…身内から“批判” 総理も複雑な表情
自民党 世耕弘成参院幹事長:「支持率が向上しない最大の原因は、国民が期待するリーダーとしての姿が示せていないということに尽きるのではないでしょうか。残念ながら現状において、岸田総理の『決断』と『言葉』については、いくばくかの弱さを感じざるを得ません」
議場をどよめかせた、異例ともいえる身内からの“批判”に、岸田文雄総理大臣も複雑な表情を浮かべます。
総理が所信表明で使った「国民に還元する」という表現についても苦言がありました。
世耕参院幹事長:「総理は税収増を国民に適切に還元すると表明されました。しかし、この還元という言葉が分かりにくかった。自分で決断するのではなく、検討を丸投げしたように国民に映った。総理のパッションが伝わらなかった。世の中に対しても、物価高に対応して総理が何をやろうとしているのか全く伝わりませんでした。総理、言葉の重みと発信のあり方についてどのようにお考えか、率直に意見をお聞かせください」
次々と投じられた厳しい言葉に苦笑いを浮かべながら壇上へ。
岸田総理:「これまでも、自ら決断し国民の皆さんに直接発信することを心がけてきましたが、本国会でも経済政策や物価対策を中心にしっかりと議論を重ね、国民の皆さんに丁寧に説明してまいりたいと考えます」
■賛否の声が上がる「4万円減税案」
異様な空気に包まれた国会。焦点となったのは、岸田総理が打ち出した過去2年間の税収増を国民に還元する方法です。
検討されているのは納税者1人あたり年に4万円の減税。また、低所得者への対策として、非課税世帯に7万円程度を給付することも検討されています。
街の人からは、次のような声が聞かれました。
40代:「1人あたりか、1世帯じゃないんですね。1人4万円、結構大きいですね。そうなるとインパクト違いますね」
60代:「年4万円?は…。毎月だったらまだしも1年限りで4万円。はい?って感じ」
30代:「(非課税世帯は)7万円ですよね。それに対して4万円。若い世代には不公平感を感じるなという思いはありますね。若い世代に還元もしてもらいたいなと」
賛否の声が上がった「4万円減税案」。
立憲民主党 田名部匡代議員:「大事なのは、勢いのある言葉でもメガネのかけ替えでもないです。メガネの奥の総理の目に、国民の姿がきちんと映っているかどうかなんです。国民はそこを見ているんです」
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2023年10月26日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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