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【ATACMSを秘密供与】ウクライナ軍“初の実戦使用”米政府の意図は◆日曜スクープ◆(2023年10月22日)

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ウクライナ軍は17日、ザポリージャ州のアゾフ海沿岸の港湾都市ベルジャンシクと、東部ルハンシク市にあるロシア軍の飛行場を攻撃した。ウクライナ軍による奇襲攻撃で、地上で待機するロシア軍のヘリコプターをはじめ、防空システム1基、弾薬庫、滑走路などに大きな被害を与えた。ウクライナ軍は今回、米国から供与された射程165キロのミサイル「ATACMS」を初めて使用した。

米ニューヨークタイムズ紙は、ウクライナが使用した「ATACMS」は子爆弾950発を搭載したクラスター弾で、米国は約20発をウクライナに供与したと報じた。ウクライナのクレバ外相は19日、米国から今後、「ATACMS」の供与を継続的に受けることを明らかにした。「ATACMS」は前線後方にあるロシアの航空基地などを攻撃する能力があり、ウクライナによる反転攻勢に影響を与える可能性があると指摘されている。

ウクライナは「ATACMS」の供与を求め、米国に働きかけてきたが、米国はロシアへの刺激を回避するために慎重姿勢を示してきた。9月のゼレンスキー氏訪米の際、米国のウクライナに対する軍事支援には盛り込まれなかった。米政治専門サイト・ポリティコは、「国家安全保障を担当するサリバン大統領補佐官がウクライナの反転攻勢の遅れを懸念し、自身のチームに供与可能な兵器選定を指示し、8月30日にウクライナへの供与を安全保障トップが承認した」と報じた。9月21日、バイデン大統領はホワイトハウスで会談したゼレンスキー大統領に供与決定を秘密裏に伝えていた。

★ゲスト:渡部悦和(元陸上自衛隊東部方面総監)、駒木明義(朝日新聞論説委員)
★アンカー:木内登英(野村総合研究所エグゼクティブ・エコノミスト)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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