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人道支援の必要性が叫ばれるガザ地区をめぐり、イスラエルを訪問したアメリカのバイデン大統領は、エジプトとの境界にある『ラファ検問所』の開通に合意したと明らかにしました。
バイデン大統領:「シシ大統領は検問所の開通に合意しました。目的は市民の退避ではなく、人道支援のトラックを通すことです」
ガザの外では、大量の支援物資が開通を待っている状況です。搬入に必要だった当事国のとの合意にこぎつけたのは、衝突が始まって以降、初めてのいい知らせです。ただ、まずは“限定的”ということになります。
バイデン大統領:「交渉結果は『トラック20台まで』。ただし、ハマスが支援物資を横取りしたり、通過を阻んだ場合は、そこで終わりです」
ガザは一刻一秒を争う事態です。イスラエル軍は18日もガザ全土に大規模な空爆を行い、少なくとも121人が犠牲になったとみられています。ガザで生まれ育ち、現地のありさまを報じ続けている、ジャーナリストのムハンマド・アブオーンさんに話を聞きました。
ムハンマド・アブオーンさん:「(Q.支援トラック20台がラファ検問所からガザに入る。どう思うか)これらの支援物資が入っても、短い期間しか耐えられません。必要としているのは、全面的な救済プロセスです。10台のトラック、100台、1000台でも十分ではなく、被害は数百万の人々。きょうの糧もない人々がいます。体を包む物がない人々、通りで寝ている人もいます。けが人を収容できないレベルです。ベッドがないのです。麻酔なしで処置を受ける人、病院の床で処置を受ける人、中庭で処置を受ける人もいます。ガザ地区の外では、アラブ諸国でも、その他の国も、苦難や人道上の災難を想像できないと思います。求められるのは、アラブ諸国や西側諸国による、もっと真剣な動きなのです」
ガザへの人道支援として、1億ドルを拠出すると表明したバイデン大統領。しかし、今ガザの人々が最も望んでいるのは『停戦』です。だからこそ、国連安保理が果たすべき役割は大きかったのですが…。イスラエルとハマス双方に戦闘の一時停止を求める決議案は、アメリカが拒否権を発動し、否決されました。
アメリカ トーマスグリーンフィールド国連大使:「アメリカは、本決議案がイスラエルの自衛権に言及しておらず、失望しています。はっきりさせましょう。ガザ地区に深刻な人道的危機を引き起こしたのは、ハマス自身です」
世界で連日起きている、イスラエルへの抗議デモ。最近、顕著なのが「即時停戦」を訴える声が、欧米にも広がっていることです。
ロンドンのデモ参加者:「人道支援物資が必要な苦しむ人たちに、何日も水や食料が届いていません。いい加減にしてほしい。今すぐ停戦すべきです」
シカゴのデモ参加者:「これ以上の虐殺を許してはいけません。私たちの声を聞いてほしい」
アメリカ連邦議会前で起きたデモはさらに異色です。意外にも、集まったのはユダヤ系住民でした。デモ隊の一部が議会に侵入。「ユダヤ人を口実にするな」と即時停戦を訴えました。この場で300人が逮捕されたといいます。
バイデン大統領は日本時間20日午前、パレスチナ情勢について演説を行う予定です。世界に向けてどんなメッセージを出すのでしょうか。 (C) CABLE NEWS NETWORK 2023
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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