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地上作戦を強調も慎重準備なぜ 指揮官の“経験不足”が背景に?(2023年10月16日)

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イスラエル側は地上侵攻の準備ができていると強調しています。一方で侵攻に至っていないというこの状況にはどんな背景が考えられるんでしょうか。現地から報告です。

 (伊従啓記者報告)
 まず、ガザ地区の外国人を避難させるため、エジプトとの国境付近に関して、停戦が結ばれたとの情報が入っていましたが、これをイスラエル側もハマスの側も否定するなど、情報が現在、錯綜(さくそう)しています。

 また、入ってきている最新の情報では、イスラエル軍が複数の陸軍の司令官を戦闘ヘリに乗せてガザ地区上空を飛んでいます。これは土地勘をつけさせているということです。

 というのも2005年に、イスラエル軍が撤退して以降、ガザ地区に入ったことのある司令官がいなく、改めて侵攻した際のルートや場所の確認を行っているということです。

 イスラエル側は1度侵攻が始まれば、長期戦になることも想定していて、慎重に準備を進めています。

 (Q.地上侵攻のタイミングは?)
 現地ではいつ始まってもおかしくないというふうに言われています。ただ、この遅れている原因については、天候など複数の理由が指摘されていますが、もう1つにガザ地区北部の住人の避難が進んでいないということも挙げられています。

 イスラエル軍の発表では、15日時点でおよそ60万人が避難したと推定していますが、ガザ地区北部にはもともとおよそ200万人が住んでいたので、避難した人の数は3分の1程度にとどまっています。

 イスラエル側は民間人の被害が出ないように、一応の配慮を見せる姿勢を示していて、ガザ地区南部で水道水の供給を再開させるなど、住民が南部に移動しやすいように誘導しているということです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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