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埼玉県のいわゆる「留守番禁止条例」についてです。13日、埼玉県議会では条例案の取り下げが諮られましたが、やじが飛び交う大荒れの展開となりました。
■飛び交うヤジ“議会大荒れ”
議長の目が泳ぎました。
傍聴席の声:「田村やめろ!」「恥を知れ!」「田村辞職しろ!」「県議会は責任取れ!」
埼玉県議会の傍聴席です。
立石泰弘議長:「傍聴者に申し上げます。ご静粛に願います」
いわゆる「留守番禁止条例案」の取り下げが諮られました。
立石泰弘議長:「これを承認することにご意義ありませんか」
傍聴席の声:「恥を知れ!」「県民なめるな!」「母親に対する人権侵害だ」「なんで可決したか、なんで否決(撤回)したか説明しなさい」
傍聴席には自民党県議団の田村団長の責任を追求するプラカード。席の真下には本人です。
■“留守番禁止”条例案取り下げも…
田村団長、条例案が委員会を通過した6日には…。
自民党県議団 田村琢実団長:「(Q.留守番も虐待?)もちろんです」
留守番すらも「虐待」と定義。10日には条例案の撤回を表明したものの…。
自民党県議団 田村琢実団長:「私の言葉足らずにより」
説明は不足していたが…。
自民党県議団 田村琢実団長:「議案の内容等につきましては、私は瑕疵(かし)がなかったと…」
条例案の中身については瑕疵がないというスタンスを維持していました。
手書きの横断幕には「言葉足らずではない!」の文字。
傍聴席の声:「密告、隣組制度などまっぴらです!」
曲がりなりにも条例案は委員会を通過し、13日の本会議で可決する見込みでした。昼前、自民党県議団の入るフロアには反対署名の発起人ら市民団体の姿が。10万を超える反対署名を手にしています。
署名を呼び掛けた野沢ココさん:「この思いを自民党県議団の皆様に届けたい」
面会室に田村団長が現れました。反対の署名、そして意見書が手渡されます。
自民党県議団 田村琢実団長:「大変多くの方にご署名をいただいたと、責任を感じております。子育て世代の皆様方のお声を反映できる政策を」
しかし、今回、県議団は条例案の策定過程でどのような意見が寄せられたのかを公表していません。
自民党県議団 田村琢実団長:「(Q.(パブリックコメント)何件ぐらい?)それも非公開に…」
多くが知らぬ間に条例が作られていく現状。
埼玉県 大野元裕知事:「地方議会一般として議員提出の条例については、残念ながら未成熟な部分も見受けられる。ヒアリングをする機会を作るとか、県民に見える形で作ることによって後から検証ができるようにすることを検討する時期に来ていると思う」
傍聴者:「皆、怒ってます。瑕疵はない、説明不足だったという言い方をしているわけでしょ、団長は。やっぱり主権者の県民がきちんとものを言っていく。私たちにも問題あるけどね、こういう議会を作っちゃうということは。そういう意味では、きょうはまだまだと思います」
田村団長はすでに説明責任を果たしているとして、取材には応じませんでした。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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