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運転手不足に悩むタクシー業界。こうした状況を打開する方策として、政府内で急浮上しているのが、マイカーを使った“ライドシェア”です。
中国山地の山間にある兵庫県養父市。人口は2万人あまり、過疎化が急速に進んでいます。ここでタクシーを呼んでみました。やってきたのは自家用車で送迎できる“ライドシェア”です。養父市では、国家戦略特区制度を使って、先行的に2018年から導入しています。利用者から行先や時間の希望を電話で受け付け、運営団体がドライバーに連絡。利用者のもとに向かう仕組みです。
ドライバーを努める西垣勲一さん。本業は畳職人です。配車の依頼がくると運転手に。二足のわらじです。乗務前にはアルコールのチェックなど、安全管理にも取り組んでいます。
利用者は、こう話します。
月に1回、ライドシェアを利用する人:「時間的にバスが何回も来るわけじゃないので、とても不都合で『やぶくる』をお願いして助かっています」
しかし、全国的な導入をめぐっては、反対の声もあります。
日の丸交通・富田和孝社長:「私は、明確に反対しています。ライドシェアが解禁されると、どういうことになるか。タクシーの会社にいる人材が流出することは間違いないと思う。そうすると倒産するタクシー会社はやっぱり増えていく」
ライドシェアにはない強みは、研修の手厚さだといいます。反対の理由について、富田社長はこう話します。
日の丸交通・富田和孝社長:「グローバルで見ても、もう明らかなんですけども、安全に関して、例えば、事故を起こしてしまう。アフターケアというものが、本当にタクシー会社と同様の手厚いケアができてるかというと、そうではない」
ライドシェアをめぐっては、安倍政権のころから解禁を求める声が上がっていましたが、タクシー業界などの反発で実現していません。今度こそ、本格的な普及となるのでしょうか。岸田総理は11日夕方、こう指示しました。
岸田総理:「地域交通の担い手不足や、移動の足の不足といった深刻な社会問題に対応するため、地域の自家用車ドライバーの活用などの検討を進める」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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