イギリス『BBC』の報道をきっかけに、国内外で大きく取り沙汰されているジャニーズ事務所の性加害問題。三次元より二次元への関心が強いアニメファンたちは、この騒動をどこか他人事のように捉えているが、実際には深刻な影響を及ぼすかもしれない。
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ジャニーズを主題歌に起用してきたアニメ
創業者・ジャニー喜多川氏の性加害が発覚したことで、ジャニーズ事務所と仕事を行ってきたスポンサー企業も大きな決断を迫られている。サントリーや日本生命、日本マクドナルドなど、数々の企業が所属タレントとの契約更新を行わないことを発表しており、今後もその流れは続きそうだ。
そこで気になるのが、ジャニーズタレントを起用してきたアニメ作品の対応。たとえば有名なものでは、NHKで放送されてきた『忍たま乱太郎』が挙げられる。
「同作は放送が始まった当初から、25年以上にわたって『勇気100%』を主題歌として使用してきました。言うまでもなくこれは、ジャニーズ事務所の『光GENJI』による楽曲です。
そして同楽曲は『Hey! Say! JUMP』、『Sexy Zone』などの後輩グループが代々カバーを行っており、現在はジャニーズJr.が歌唱するバージョンが使われています。
しかし『忍たま乱太郎』は子ども向け番組。長年人権侵害を行ってきた芸能事務所のグループを、主題歌に起用していることが、あらためて問題視されるかもしれません」(アニメライター)
ほかにも数多くのアニメが、ジャニーズの楽曲を主題歌に起用してきた。最近では、『キャプテン翼 ジュニアユース編』のシーズン1で『ジャニーズWEST』がOP曲を担当。さらにタイミングが悪いことに、10月から始まるシーズン2でも引き続き主題歌を担当する予定だ。
同じくジャンプアニメでは、『ONE PIECE』でも度々ジャニーズが主題歌を担当。タッキー&翼の『Crazy Rainbow』、V6の『Super Powers』のほか、劇場版『ONE PIECE THE MOVIE カラクリ城のメカ巨兵』では『NEWS』の『サヤエンドウ』が主題歌となっていた。
ジャニーズタレントの声優起用
また、ジャニーズタレントを声優として起用するアニメも多い。たとえば『Snow Man』は、ジャンプアニメ『ブラッククローバー』のOPを担当していたが、メンバーの佐久間大介が第140話で声優デビュー。彼をイメージしたオリジナルキャラクター、マクサ・ノースを用意されるという待遇ぶりだった。
さらに有名なのは、『スタジオジブリ』の宮崎駿監督作品と木村拓哉の関係性。『ハウルの動く城』で主演のハウル役にキャスティングするだけでなく、今年7月に公開された『君たちはどう生きるか』でも、主人公の父親・勝一役に抜擢している。
昨年11月に公開された新海誠監督の劇場アニメ『すずめの戸締まり』では、メインキャラクターの宗像草太役として、『SixTONES』の松村北斗を起用。松村は声優初挑戦だったが、新海監督は彼の演技を絶賛していたため、今後も声優としての活動に期待が寄せられている。
「『すずめの戸締まり』を筆頭として、近年の日本アニメは海外でも大ヒットを飛ばしています。だからこそ、ジャニーズタレントの起用はひとつの争点となりそうですね。
というのも、海外では日本よりもなおさら、未成年に対する性加害に厳しい目線が向けられています。ジャニーズ事務所の名は悪い意味で有名になってしまったので、所属タレントを声優として起用することについて、批判の声が上がってもおかしくないでしょう」(同)
今後も日本のアニメが海外進出を意識するのであれば、しばらくはジャニーズタレントを起用することを控えざるを得なくなるかもしれない。タレントが理不尽な扱いを受けることを防ぐためにも、ジャニーズ事務所は早急な対応をとるべきだろう。
文=「まいじつエンタ」編集部
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Melpomene / PIXTA
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]...以下引用元参照
引用元:https://news.nifty.com//article/entame/showbizd/12156-2558757/