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深田恭子と福原遥がW主演『18/40』炎上騒動を経て浮き彫りになった"対立構造”とは「いつもの深キョンだったら…」(2023年9月12日)|BIGLOBEニュース


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深田恭子と福原遥がW主演『18/40』炎上騒動を経て浮き彫りになった"対立構造”とは「いつもの深キョンだったら…」

2023年9月12日(火)18時0分 文春オンライン

「じゃあその子、私にちょうだい」

 一瞬ギョッとしてしまうセリフだ。しかし、子どもが欲しくても妊娠できないかもしれない40歳の独身女性が、望まぬ妊娠をした18歳に向けたセリフだと知ったら、少し違う響きに聞こえるだろうか。福原遥深田恭子がW主演を務めたドラマ『18/40〜ふたりなら夢も恋も〜』(TBS系)が、今夜最終回を迎える。

 福原にとっては朝の連続テレビ小説『舞いあがれ!』(NHK、2022年)以降初の民放ドラマ主演作であり、適応障害と診断され『推しの王子様』(フジテレビ系、2021年)を治療のため降板した深田にとっては、『ルパンの娘』(フジテレビ系、2020年)以来2年半ぶりとなる待望のテレビドラマ復帰作となった。18歳の大学生を演じる福原は25歳だが、偶然にも深田は役と同じ40歳だ。


番組公式SNSより

 亡き母の影響でアート関係の仕事を夢見る有栖(福原遥)に、ある日妊娠が発覚する。父親になるはずの恋人(八木勇征)とは破局。大学進学と出産に揺れる有栖は、アートキュレーターとして活躍する瞳子(深田恭子)と出会う。一時は中絶することも考えていたが、手を差し伸べてくれた瞳子のサポートもあり、子どもを育てつつも、夢を諦めない道を模索していく。

 ドラマ開始時は、法律上では“成人”とされながらも同級生より一足先に大人にならざるを得ない18歳の妊娠・出産を軸に進んでいくと予想していたが、意外にもあっさりと有栖は第5話で子どもを産む。つまり、このドラマで描きたいテーマは、人生の一大イベントである有栖の出産より、さらに奥にあるということだ。

世代を超えた“シスターフッド”の物語を宣言していた

 ドラマの情報が解禁になった当初から、『18/40』は18歳と40歳の世代を超えた“シスターフッド”の物語だと宣言していた。シスターフッドとは、1960年代から1970年代にかけて行われたウーマン・リブ運動の中でよく使われた言葉で、女性同士の連帯を意味している。それは友情よりも深く、性愛とはまた別の、いわばこの一筋縄ではいかない世の中をサバイブするための連帯だ。

 さて第9話まで終えた『18/40』は、紆余曲折あった有栖と瞳子も、ようやく自分が求めるものを理解し、それぞれの幸せに辿りつこうとする一歩手前……なのだが。18歳の有栖よりも圧倒的に40歳の瞳子に近い30代の私は、心を寄せられないまま最終回までついてきてしまった。シスターフッドをテーマに掲げたこのドラマは、ほんとうに、女性のための物語だったといえるのだろうか。

放送開始前にキャッチコピーが炎上した

 ここ最近は日本のテレビドラマでも、シスターフッドをテーマとした作品が増えてきた。今年は、30代で亡くなった主人公が人生をやり直すドラマ『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ系、2023年)や、お笑いコンビ・エレキコミックのラジオオフ会に参加した女性3人がカフェ開店を目指す『日曜の夜ぐらいは…』(テレビ朝日系、2023年)、恋愛観の違う二人の女性を描いたグルメドラマ『今夜すきやきだよ』(テレビ東京系、2023年)などが放送された。

 さらに永野芽郁戸田恵梨香が出演し「第48回放送文化基金賞(テレビドラマ部門)」の最優秀賞を受賞した、女性警官バディが主役の『ハコヅメ』(日本テレビ系、2021年)もシスターフッドものだといえるだろう。女性たちのために紡がれた物語は、性別や年代を超え、現代を生きる多くの人が求めるテーマとなった。

 そんな中、昔の話を蒸し返して申し訳ないが、『18/40』は放送開始前にプチ炎上を起こしている。火種となったのは、こんなキャッチコピーだった。

「18歳新成人で未婚の妊婦“オトナ初心者”ともうすぐ40歳恋愛素人の独身“オトナ未満女子”の年の差を超えた #シスターフッド(女性の絆)を描きます」

“オトナ女子”のイメージを築き上げた深田

 とっくに成人しているはずの30代〜40代女性が、独身または恋愛が得意ではないばかりに“オトナ女子”といった肩書きをつけられることは、恋愛ドラマにおいて、珍しくない設定である。むしろ平成後期の恋愛ドラマでは馴染みのあるシチュエーションで、瞳子を演じる深田は、視聴者が理想とする“オトナ女子”のイメージを築き上げたトップランナーだ。

 しかし上記のキャッチコピーだと、18歳で未婚の妊婦が「初心者」といえど“オトナ”認定されている一方で、もうすぐ40歳になる独身女性は“オトナに至っていない”という意味になる。二人を分かつものはなにかと考えたとき、「恋愛をしている/していない」「子どもを産む/産んでいない」以外のことを、この文章から汲み取ることはなかなか難しい。

子どもを「産める/産めない」という対立構造

 ネット上を中心に多くの疑問の声が挙がったこのキャッチコピーは、その後使われなくなった。もともとドラマを視聴する予定がなかった人は納得したかもしれないが、妊娠中で体調がすぐれない有栖に宅配ピザをふるまうシーンなど、瞳子がどこか幼さの漂う“オトナ未満女子”であるという設定は依然として物語の奥底に根付いていたように思う。

 他にも、いわゆるおばさん口調と言われるような、40歳の女性として妙にリアリティのない瞳子の話し方など、思うところはあるのだが、最も気にかかった点は、今作が「18歳の子どもを産める女」と「40歳の子どもを産めない女」という対立構造を、無邪気に作ってしまったことだ。

“オトナ未満女子”という当初のキャッチコピーにもあった通り、親になる有栖とは対照的に、瞳子が子どもを産まない人生を歩むことはなんとなく予感していた。だが、第1話では有栖の妊娠が判明するとともに、瞳子の子宮内膜症も発覚。瞳子が妊娠しにくい身体であることが明らかになる。

これまでの“深キョンヒロイン”が体現しつづけてきたこと

 常にキャリアを重視してきた瞳子が「子どもを産まない」という選択をしたのではなく「子どもを産めない」という現実に直面するところから、物語はスタートした。それも40歳女性にとっての“リアル”なのかもしれないが、たとえ同じ結果だとしても「子どもを産まない」と「子どもを産めない」では意味が異なる。

 第1話で瞳子が有栖に伝えた「あなたがそうしたいと思ったら、握力全開にしてすべてを手に入れなさい」というセリフは、まさにこれまで深田が演じてきた可愛らしさと強さを兼ね備えたヒロインたちが、作品内で体現しつづけてきたことだった。いつもの深キョンドラマならば、年齢もお構いなしに、握力全開ですべてを掴みにいくのだろう。有栖を鼓舞するだけではなく、瞳子自身が。

 幼い子どもを抱えながらも、夢に向かって貪欲に進む有栖を目の当たりにすると、どうしても瞳子の物語は消極的に見える。対等であるべき二人の関係性が「仕事も結婚も子どもも諦めたくなかったが諦めざるを得なかった瞳子」が18歳の有栖に叶えきれなかった夢を託しているように感じて、なんだか切なくなってしまうのだ。

リスクを承知の上で不妊治療を考え始めた瞳子

 だが、物語は後半で急変する。瞳子の母(片平なぎさ)に乳がんが発覚したことで、自ら子どもを産みたいという意志が強くなり、瞳子が不妊治療を考えはじめるのだ。以前は口うるさく結婚を急かしていた母も、パートナーの加瀬(上杉柊平)も子どもを望んではいない。同年代で産婦人科医の薫(松本若菜)が妊活を断念した一方で、瞳子は自身の身体にリスクがあることを承知の上で、不妊治療を検討する——。

 瞳子が子どもを持つのか、そもそも不妊治療をするのか自体もまだ分からない。もちろん彼女と同じ立場で子どもを望む人もいるだろうし、その人たちにとっては希望にもなるだろう。しかしその結果になった場合「子どもを望めなかったはずの女」を「子どもを産む女」にすることが、今作の“優しさ”になるのだろうか。瞳子を“オトナ未満女子”と定義づけたのは、やはり子どもを産んでいないからではないかと、最初のキャッチコピー騒動が頭を過ぎる。

『18/40』が提示する女性の幸せとはなにか。瞳子たちの決断を見届けるとともに、今作が幕を閉じたとき、同じ女性の一人として、改めてこの物語の意味を考えたいと思う。

(明日 菜子)


文春オンライン


]...以下引用元参照
引用元:https://news.biglobe.ne.jp/entertainment/0912/bso_230912_9181888925.html

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