■「ゼロ打ち」惨敗、壁は厚く
(岩手県知事選で5選を決め、万歳する達増拓也氏(C)共同通信社)
3日投開票された岩手県知事選は、立憲民主党など野党各党が支援した現職の達増拓也知事(59)が、33万6502票を獲得して5選を果たした。自公が支援した元県議で元地元民放アナウンサーの千葉絢子氏(45)は、23万2115票と大差をつけられての惨敗。NHKや共同通信などメディア各社が投票箱の閉まった午後8時に当選確実を出す「ゼロ打ち」に沈んだ。
立憲民主党・小沢一郎衆院議員の地元で「小沢王国」潰しをもくろんだ自民党は、返り討ちに遭った形だ。
岩手では、一昨年の衆院選で小沢氏が小選挙区(岩手3区)で敗れて比例復活となり、昨年の参院選では小沢側近の立憲現職が自民新人に敗北した。
自民は今回の知事選を“最終戦”と位置づけ、小沢氏と長らく行動を共にしてきた達増氏を破れば「小沢王国」を倒せると、早くから総力戦を仕掛けた。
昨年の参院選を女性候補(広瀬めぐみ参院議員)で勝利したことから、知事選でも、地元で知名度のある女性の千葉氏を擁立。達増氏への多選批判と女性アピールで戦ってきた。しかし、小沢王国の壁は厚く、崩れなかった。
千葉氏と二人三脚で戦っていた広瀬氏が「エッフェル騒動」で炎上したことも自民の足を引っ張った。投開票1週間前に千葉の敗色が濃くなると、中央では諦めムードが漂い、国会議員はほとんど応援に入らず、総力戦はしぼんでいた。
■立川市選挙、公明の自主投票が影響
(前都議会立憲民主党団長の酒井大史氏が初当選(C)日刊ゲンダイ)
東京都立川市長選は3日、投開票され、無所属新人で前都議会立憲民主党団長の酒井大史氏(55)が、いずれも無所属新人で自民推薦の清水孝治氏(57)、国民民主党、都民ファーストの会推薦の伊藤大輔氏(48)らを破って初当選した。酒井氏は2万1731票、清水氏は2万150票、伊藤氏は1万1463票だった。投票率は37.15%で前回の34.74%を上回った。
酒井氏は前回2019年の市長選で自公推薦候補に257票差で惜敗。リベンジを果たした。
都内の次期衆院選の選挙協力を巡り、自民と公明の関係が悪化する中、公明が自主投票を決め、清水氏は苦戦を強いられた。
岩手県知事選と並び、自民にとっては痛手となった。
]...以下引用元参照
引用元:https://news.nifty.com//article/domestic/government/12136-2535304/