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「青い炎に包まれた生徒が搬送された後もイベントは続いた」“福岡バーベキュー炎上18歳死亡”問われる学園の“やり過ぎ体質”「理事長のカレーとおでんがいつも出てきて…」――2023年上半期BEST5(2023年8月21日)|BIGLOBEニュース


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「青い炎に包まれた生徒が搬送された後もイベントは続いた」“福岡バーベキュー炎上18歳死亡”問われる学園の“やり過ぎ体質”「理事長のカレーとおでんがいつも出てきて…」――2023年上半期BEST5

2023年8月21日(月)7時0分 文春オンライン

2023年上半期(1月〜6月)、文春オンラインで反響の大きかった記事ベスト5を発表します。事件部門の第4位は、こちら!(初公開日 2023年6月11日)。

*  *  *

 5月24日午後0時55分ごろ、福岡県柳川市にあるハリウッドワールド美容専門学校の敷地内で開かれたバーベキューで、男子学生4人がやけどするという事故が起きた。うち1人が6月6日に搬送先の病院で死亡。学生生活の思い出になるはずの初夏のバーベキュー大会は、一瞬にして阿鼻叫喚の記憶へと変わってしまった。

燃え盛るコンロにアルコールをぶち込んだ


福岡県柳川市にあるハリウッドワールド美容専門学校 Ⓒ文藝春秋

 事故のきっかけは、男性教員がアルコールをコンロに投入したことだった。爆発的に燃え上がった火は瞬く間に学生4人の衣服などに燃え移ったとされている。亡くなった1年生の男性(18)の死因は敗血症性ショック。警察は業務上過失致死傷容疑で調べを進めている。

 現場を取材した全国紙記者が説明する。

着火にもアルコールを使っていた

「事故が起きたバーベキューは学生と教員を合わせた約480人で行われました。60代男性の理事長は12台のコンロの着火担当で、新聞紙などにアルコールを染み込ませ、副理事長と一緒にライターで点火。その後、生徒らを呼びバーベキューを開始しました。事故が起きたのはそれから10分後。火の弱かった1台のコンロに20代の男性教員が手指消毒用のアルコールを直接注いだところ『ボンッ』と音を立てて燃え上がり事故に繋がったといいます。

 病院に搬送された4人の学生は会話ができるほど回復していたそうですが、全身にやけどを負っていた18歳男性の容態が急変し、その後死亡が確認されました。それを受けて学校は7日から休校し、9日には県に報告書を提出。今後、第三者委員会を設けて原因の検証を進める方針だといいます」

 燃え盛る火にアルコールを吹きかけるという常識外れな事故はなぜ起きたのか。学校側はマスコミの取材に〈熱中症などを防ぐため、短時間で焼こうとした。アルコールを使ったのは今回が初めてだった〉とコメントしている。

 しかし、事故現場に居合わせた女子学生のA子さんによると「前回のバーベキューでもアルコールを使用していた」というのだ。

「やりすぎじゃない?」と言われるほどのハリビBBQ

「バーベキューは、コンテストの祝賀会や、新入生と親睦を深める名目で、400人以上の規模で年4、5回くらい行われます。いつも理事長お手製のタレが振る舞われて、学園長も“ハリビ恒例BBQ”と意気込んでいます。他の美容学校の友人に話すと『やりすぎじゃない?』と言われるくらい頻繁に行事がある学校なんです」

 事故が起きた日も全校生徒が参加する“親睦会”が行われていたという。A子さんが続ける。

「その日はバーベキューが始まってすぐに、爆発音が響いて“青い炎”に包まれた男性たちが服を脱ごうと地面を這っていました。その場にいた全員が何が起きたか分からずパニックになっている中、アルコールを投入した先生に怒号をあげる理事長の声が響いていました。ドクターヘリが来てやけどした男子学生が搬送されていったのですが、バーベキューは続いたんです。状況がつかめず泣き崩れていた私でも、このバーベキューが続くのはおかしいと分かりました」

事故のあともBBQは続き、学校生活にも変わりなく…

 事故の後もバーベキューは続き、男子学生が亡くなった6日に休校措置がとられるまで、学校生活にもほとんど変わりはなかったという。

「1人亡くなったと分かった後も、一部の先生や学生は普通に談笑していて驚きましたし、怒りすら込み上げました。ニュースで学校のコメントが流れた時には耳を疑いました。『アルコールの使用は初めて』とか『教員の不手際』だとか。アルコールは前回のバーベキューでも新聞紙に染み込ませて使っていたのに……。理事長が先生たちに『アルコールを追加してこい』と指示してたのはみんな知ってるはずです」(同前)

 在校生の不信を買いつつあるハリウッドワールド美容専門学校、通称「ハリビ」は、現理事長とその妻が学園長を務める“一族経営”の学校。創立80年近い歴史の中で、東京の有名店で働く“カリスマ美容師”も輩出するなど、地元では知られた名門校だ。

 2003年の美容師の国家試験合格率は九州でNo.1になるなど、「ハリビ」は美容師志望の若者にとっては憧れの学校であり、福岡県外からも学生が集まる。卒業生であるBさんも在校時はわざわざ新幹線を利用して、寮と実家を行き来しながら通学していたという。

「国試の合格率も高いし、コンクール優勝歴も多いのでどうしても通いたい学校のひとつでした。僕は5年前に卒業しています。愛校心みたいなものはもちろんありますが、昔からちょっと違和感はありました。学校理念のような言葉を叫ぶ朝礼と理事長の指示は絶対みたいな風潮は、なんというか……宗教チックでした」

振舞われるのは理事長のカレーとおでん

 校内での理事長の権力は絶対的だったとBさんは言う。Bさんの当時の担任教員が理事長から執拗に叱責されたことを苦にして無断欠勤した上、急遽クラス替えが行われたという“事件”もあったそうだ。

「ハリビはとにかくイベントの多い学校でした。入学してすぐ遠足で川下りをしたり、柳川駅でハロウィンをやったり、『おにぎえ』という地元の祭りに生徒が参加したり。技術を学びにきたのに、こんなに行事が多いと勉強がおろそかになってしまうと思ったことは何度かあります。

 バーベキューも、またやるの? と思うほど頻繁にありました。何かと理由をつけて開かれる感じで、振舞われるのは理事長のカレーとおでん。学生より先生たちが楽しんでいる感じがあって、なんか白けた気分になってました」(同前)

 この他にも運動会や球技大会、卒業旅行、海外研修旅行、韓国の姉妹校を招いての歓迎会など、“ハリビ大宴会”はしょっちゅう行われていた。そしてその都度、理事長のお手製のカレーとおでんが振る舞われたという。

ハリビ大宴会が頻繁に催されていた

「あれこれイベント過剰であっても、学生が楽しめたり、本分の教育がしっかりしてれば問題ないとは思いますけど、イベントで事故なんて起こしてたら本末転倒ですよね。実際、僕の在校時にも川下りで川に飛び込んだ学生がケガをしたことがありました。でもそのことで翌年の川下りイベントが中止になんてなることはありませんでした」(同前)

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「文春オンライン」では、今回の事件について、情報を募集しています。下記のメールアドレス、または「文春くん公式ツイッター」のDMまで情報をお寄せ下さい。

 メールアドレス:[email protected]

 文春くん公式ツイッター:https://twitter.com/bunshunho2386

(「文春オンライン」特集班)


文春オンライン


]...以下引用元参照
引用元:https://news.biglobe.ne.jp/domestic/0821/bso_230821_9168572616.html

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