FIFA U-20ワールドカップアルゼンチン2023の決勝が11日に行われ、U-20ウルグアイ代表とU-20イタリア代表が対戦した。
ウルグアイ代表はグループEを2勝1敗の成績で2位通過。決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)でU-20ガンビア代表を1-0で下すと、準々決勝ではU-20アメリカ代表を2-0で破った。準決勝ではU-20イスラエル代表との激戦を1-0で制し、決勝戦まで駒を進めた。ここまでグループE第2節U-20イングランド代表戦を除いたすべての試合でクリーンシートを達成し、安定感のある戦いを見せている。
一方のイタリア代表はグループDに入り、同じく2勝1敗の成績で2位で突破を果たした。ラウンド16では終盤のPKでU-20イングランド代表を2-1で破り、準々決勝ではU-20コロンビア代表を3-1で退けた。準決勝ではU-20イスラエル代表と激闘を繰り広げながら、最終的には2-1で勝利。粘り強さを見せてファイナルまで辿り着いた。
どちらが勝っても初優勝となる一戦は、10分にウルグアイ代表がチャンスを作り出す。細かいパス回しで左サイドを崩した後、アーリークロスはペナルティエリア内で弾き返されたものの、こぼれ球を拾ったファブリシオ・ディアスがミドルシュート。積極的に右足で狙った一撃はクロスバーの上へと外れた。対するイタリア代表は18分、右に流れてボールを受けたシモーネ・パフンディがカットインから左足を振り抜くも、ここは相手のブロックに阻まれている。
その後は徐々にウルグアイ代表にシュートチャンスが増えていくと、23分にはセットプレーでゴールに迫る。右コーナーキックからアンデルソン・ドゥアルテがヘディングシュートを放ったものの、ここはGKセバスティアーノ・デプランシュがスーパーセーブ。最終的に前半はゴールネットが揺れることなく、スコアレスでハーフタイムに突入した。
後半に入るとウルグアイ代表が主導権を握って攻撃に出るシーンが目立ったが、なかなか先取点を挙げることができない。難しい展開を強いられていたイタリア代表は、81分にさらに窮地に追い込まれる。マッテオ・プラティがディアスに対して足裏を見せてしまい、一発退場となってしまった。しかし、オンフィールドレビュー(OFR)を経てカードの色が変更。プラティはイエローカードのみの処分にとどまり、11対11で試合は再開された。
その直後、遂に試合の均衡が破れる。86分、右コーナーキックを獲得したウルグアイ代表は、マイナス方向へふわりとしたボールを供給。ここからペナルティエリア内で混戦が生まれると、最後はファーサイドでフリーになっていたルシアーノ・ロドリゲスが頭で押し込んだ。ラウンド16のガンビア代表戦でレッドカードを提示され、2試合出場停止処分を受けていたルシアーノ・ロドリゲスが、“復帰戦”となるファイナルで大仕事。終盤に勝利を呼び込む決勝点を挙げた。
試合はこのままタイムアップ。ウルグアイ代表がイタリア代表との激闘を制し、FIFA U-20ワールドカップアルゼンチン2023で優勝を果たした。1977年からスタートした同大会(※2005年大会まではFIFAワールドユース選手権)において、ウルグアイ代表が頂点に立つのは初のこと。“南米勢”という括りで見ると、アルゼンチン代表とブラジル代表に続く3チーム目の優勝経験国となった。
【スコア】
U-20ウルグアイ代表 1-0 U-20イタリア代表
【得点者】
1-0 86分 ルシアーノ・ロドリゲス(U-20ウルグアイ代表)
...以下引用元参照
引用元:https://www.soccer-king.jp/news/world/wc/20230612/1778312.html