エクアドルのキャプテンは、カタール戦で記録的な活躍を見せた。33歳のFWは自ら獲得したPKを冷静に決め、決勝戦のオープニングゴールを決めた最年長選手となった。また、南米で5試合連続ゴールを決めた最初の選手となっている。バレンシアのオールラウンドなプレーは素晴らしく、カタールのディフェンス陣から受けた打撲が回復すれば、大会得点王の有力候補に躍り出るかもしれない。

スペインサッカー史上、大会デビュー戦で2得点を挙げた選手は、ホセ・イララゴリ・エアロ（1934年）、ダビド・ビジャ（2006年）に次いで3人目だった。トーレスはPKを見事に決め、さらに2点目のシュートも巧みなターン＆フィニッシュで決めた。1月にマンチェスター・シティから加入して以来、バルセロナの一員として過ごすアタッカーは、カタールでのスペイン代表のキャンペーンで重要な役割を果たすことになりそうだ。

イングランドのカタールW杯は、マルチな才能を持つMFジュード・ベリンガムのおかげで、素晴らしいスタートを切ることができた。ワールドクラスの9番は誇れるようなヘディングシュートを決めただけでなく、大会デビューのこの選手は中盤でも活躍。6-2の大勝利の土台を築いた。ベリンガムは本当にこの大舞台にふさわしい選手だ。

ちょうど1年前、イタリア戦でPKを失敗したブカヨ・サカが学んだように、サッカーは残酷なものである。このアーセナルのエースは、その辛辣な反撃に対処し、今大会でどのようにスタートを切ったのか…。まさに絶大な称賛に値する。1点目は強烈なハーフボレー、2点目はジャンプしての素晴らしいゴールだった。サカは、カタールで世界的なスターになる可能性を十分に持っている。

ジョアン・フェリックスがアトレティコ・マドリーで成功したと主張するのは難しい。それでも、2019年にベンフィカに1億2600万ユーロを支払うようロヒ・ブランコを説得したスーパースターのポテンシャルは凄まじい。特に、3-2で勝利したガーナ戦で見せたようなクオリティとエネルギーに溢れたプレーを続けていれば、オファーがないわけはないだろう。フェリックスは決定的な2点目を決め、中盤でボールを奪って3点目を効果的に演出した。この23歳は、遅ればせながらカタールで一人前になる準備が整ったのかもしれない。

フランス代表のフォワードは素晴らしいスタートを切った。2018年の母国優勝の際に一度も得点を挙げられなかったジルーは開幕戦のオーストラリア戦で、負傷したカリム・ベンゼマの代わりとしての責任も課せられていた。それでもジルーは2得点を挙げ、ティエリ・アンリが持つフランス代表の国際試合51得点という記録に並ぶ、見事なステップアップを果たしたのだ。

ゴールデンボーイ賞を受賞したばかりのガビは、世界一才能のあるティーンエイジャーとして、特別な大会デビューを飾った。ガビは、その革新性と正確なパスで印象づけると同時に、コスタリカを7-0で破った初戦でスペインの5点目をボレーで決め、その卓越したテクニックを見せつけた。この18歳の選手は、1958年のペレ以来、大会最年少の得点王となった。

大会史上最大の番狂わせの一つ、ハリファ・インターナショナル・スタジアムで日本がドイツに逆転勝利を収めたとき、権田は守護神として君臨した。イルカイ・ギュンドアンのPKで先制されたものの、権田はセンセーショナルなセーブを連発。日本代表のGKとしては2006年の川口能活以来の8セーブで試合を終わらせたのである。マン・オブ・ザ・マッチに選ばれたのは当然だろう。

これがブラジルの9番だ。リシャルリソンはクラブレベルでの成績はそれほど印象的ではないかもしれない。しかし、ブラジル代表で彼は別格だ。セルビア戦ではリバウンドを拾って均衡を破り、スーパーゴールで勝利を決定付けるなど、そのストライカーとしての本能を発揮した。2018年9月にリシャルリソンが国際デビューして以来、ブラジル代表でより多くのゴールを決めた者はいないのが事実だ。

今、エンバペはフランスでさらなる歴史を刻もうとしている。オーストラリア戦で決めたヘディングシュートは、フランス人選手として最年少。大会通算5ゴール目を達成した。しかし、エンバペの初出場においてより重要だったのは、サッカルーズのフルバック、ナサニエル・アトキンソンをその破壊的なスピードで苦しめたことであった。難しい1年を過ごしたムバッペは、明らかに批評家たちを黙らせるオーラを纏っている。