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1月に無罪が確定した、トランスジェンダー団体の元代表で看護師の浅沼智也氏が性犯罪の容疑で起訴された事件をめぐり、2月4日、浅沼氏や関係者が都内で記者会見を開いた。
逮捕から無罪確定までの経緯
2024年3月、浅沼氏が「強制わいせつ罪」の容疑で青森県警に逮捕される。同年4月、青森地検が罪状認定を「暴行罪」に変更して、浅沼氏を起訴。罰金20万円を求刑した。
浅沼氏にかけられた容疑は、2023年2月、東京都内のホテルで知人女性(以下A氏)にいきなり背後から抱きつく暴行を加えた、というもの。
今年1月16日、青森地裁は「被告人の暴行を直接基礎づける証拠はA氏の証言のみだが、A氏の証言は信用することができない」と判断し、無罪判決を言い渡した。期限の30日までに青森地検が控訴しなかったことから、浅沼氏の無罪が確定した。
SNSで告発され、加害者のレッテルを貼られる
浅沼氏は任意団体(現在は一般社団法人)「TransgenderJapan」(以下「TGJP」)の共同代表をつとめていた。
2023年9月、Facebookのコメント欄で、TGJPの共同代表である畑野とまと氏とA氏の間でトラブルが起こる。畑野氏が途中からA氏を放置すると、A氏はTGJPにトラブルへの対応を求めるメールを連日送った。
10月、A氏は、性的マイノリティや女性の権利などのために活動する複数の団体(以下「別団体」)の関係者らが加入していたLINEグループに「TGJPの関係者から性被害を受けた」と告発。その後、浅沼氏の名前が出された。浅沼氏は、告発の背景には、畑野氏・TGJPに対するA氏の怨恨があったのではないかと指摘する。
別団体はA氏の告発を信じ、以後、浅沼氏やTGJPを批判し続けた。
会見で浅沼氏は「2年前の秋から、性暴力加害者というレッテルを貼られてきた」と語った。
「口を開くと『二次加害』『言い訳をするな』と言われるので、黙り続けた。無罪が確定したことで、やっと声が出せるようになった。
性暴力事件が取り上げられるなか、『言ったもの勝ち』になっている側面もある。しかし、やっていないことはやっていないと主張して、第三者である裁判官に判断してもらうことが大切だ」(浅沼氏)
約4か月勾留され、自白を強要される
逮捕当時、青森県警は浅沼氏の住居を突然訪れた。
浅沼氏はペットを飼っていたが、警察から携帯電話の電源を切るよう指示されたため、世話を頼むよう知人に連絡することもできなかった。なお、数日後にようやく連絡が取れ、知人が確認しに訪れたところ、ペットは無事であったという。
逮捕後から罪の否認を続けたため、約4か月も勾留された。警察や検察は自身のことを「犯罪者」として扱った、と浅沼氏は語る。
「『早く吐いてしまえば、何回も取り調べせずに済む』などと自白の強要もあった。そして、私がトランスジェンダーであることに関してもハラスメント発言があった。
本当に、心が折れる日々だった。人質司法の怖さがよくわかった」(浅沼氏)
浅沼氏の代理人をつとめた西脇亨輔弁護士は「性加害は、実際に起こったなら許されない」としつつも「密室の中で起きる問題であり、えん罪と隣り合わせ。(性加害事件の捜査などは)非常に慎重にやらなければならない」とコメント。
また、A氏が「2023年2月に事件が起こった」と告発したのは、同年10月。2月から10月までの間、浅沼氏とA氏は友好関係にあったという。「そもそも時系列が不自然であることに、捜査機関が気づくべきだった」と西脇弁護士は指摘する。
「女性の証言と矛盾する証拠写真があったことで、浅沼氏は無罪になった。しかし、この写真がなかったら、えん罪のままだったかもしれない。薄氷の上を歩くような裁判だった。
実刑がつかないような暴行事件であるため、警察・検察は『罪を認めてしまったらいい』と迫ってきたのだろう。浅沼さんは耐え抜いたが、(同様の事件では)くじけて、えん罪を認める人も多いはずだ」(西脇弁護士)
団体にも風評被害の影響が…
浅沼氏は「自分が一貫して否認を続けられたのは、支援をしてくれた方のおかげ」と語る。
浅沼氏の職場「笑生訪問看護ステーション」の代表をつとめる須藤博子氏は、無実を信じ解雇しなかった。また、「仮に看護師免許が取り下げられても、事務員として引き続き雇用する」と約束したという。
「浅沼さんは評判のいい看護師。戻ってきてほしいと思ったので、スタッフ一丸で支えることにした」(須藤氏)。なお、浅沼氏は今年2月から職場に復帰している。
A氏の告発を受け、2023年10月、TGJPは浅沼氏のメンバー資格を停止する措置をした。一方で、逮捕後には「無罪推定の原則」を主張する発表を行うなど、浅沼氏の罪を決めつけない慎重な姿勢を取っていた。そのため、別団体から「性暴力加害を組織的に隠ぺいし、被害者に二次被害を与えている」などの風評被害を受けたという。
TGJPの村田峻一・事務局長は「最大の被害は、主催していた『東京トランスマーチ2023』が延期に追い込まれたこと」と語る。
「『性暴力の被害者』という立場を悪用することは、過去・現在・未来における、勇気を出して声を上げた性暴力被害者たちのふるまいを蔑(ないがし)ろにしてしまう。
アメリカのみならず日本でも、トランスジェンダーをめぐるバックラッシュは過熱している。一丸となって対抗する必要があったが、事件のために力を合わせられなかった」(村田氏)
A氏が最初に行った告発ではTGJPの団体名は書かれていたが、だれが性加害をしたかなどの詳細が曖昧にされていたという。そのため、浅沼氏と同じくTGJPの共同代表であった畑野氏に対しても「性加害をした」などのうわさがSNSに書き込まれた。
「『トランス女性が性加害をした』というのは、炎上を起こしやすい話題。ヘイトが巻き上がり、私も浅沼も、自殺を考えた」(畑野氏)
ネット上では真実性も真実相当性も吟味されず、曖昧な情報をもとに人が責められてしまうと、畑野氏は懸念を示した。
]...以下引用元参照
引用元:https://news.nifty.com//article/item/neta/12382-3799419/