炎上リサーチは芸能、事件、スポーツ、ネット全般の最新情報を24時間更新を続けるまとめサイトです。
ジャニーズ・ワールドカップ情報もお知らせします。
ブログランキングに投票お願いいたします。
[
「今のマンチェスター・ユナイテッドは、クラブ史上最悪のチームかもしれない」
昨年11月1日に就任が発表され、同24日のイプスウィッチ戦から名門マンチェスター・Uを率いているルベン・アモリム監督。弱冠39歳の口から過激な言葉が飛び出したのは、1月19日に行なわれたブライトン戦後の記者会見だった。マンチェスター・Uは1-3で完敗。試合後の順位は「名門」には似つかわしくない13位である。
冒頭の発言は、記者陣による4つ目の質問に対するもので、開始から4分25秒が経過したタイミングだった。質問は以下の通り。
「あなたは『これまでの対戦相手の方が良かった』と話していましたが、ファンはこの言葉を聞いて辛いと思います。どうお考えですか?」
ウンウンと頷きながら聞いていたアモリム監督は、質問がすべて終わらないうちに次のように語り出した。
「私が就任してから、プレミアリーグ10試合で2勝しかしていない(※実際は3勝で、3勝2分け5敗)。この事実が何を意味するか。ファンにとってどれほど辛いことか、そして私自身にとってどれほど辛いことか。想像してみてほしい(※ここでアモリム監督は小さな笑みを浮かべる)。新監督が、前任者よりも負けているという現実。私はこの意味を、完全に理解している。
それでも、私は変わらない。どんなことがあっても、私自身は変わらない。私は成功できると信じているが、この辛い時期から、サバイブする必要がある。甘くは考えていない。今を乗り切る必要がある。もしかすると、我々はマンチェスター・ユナイテッド史上、最悪のチームなのかもしれない。(※ここで質問者の顔を見て)君が何を欲しがっているか、私は分かっているよ。記事の見出しだよね? ただ、今の状況を認めて、それを変えなければならないから、そう言っているんだ。さあ、君らの記事の大見出しだ(※笑み)」
合計8分50秒に及んだ会見が終わると、番記者たちが一箇所に集まり、「さて、どうするものか」と話し込んでいた。監督の言葉をどう伝えるか。ある程度、足並みを揃える必要があり、その協議で忙しそうだった。
試合後、当然ながら英メディアは監督の言葉を大きく伝えた。
翌日の英紙『タイムズ』の見出しは「ルベン・アモリムが言う。『我々はマンチェスター・U史上最悪のチームだ』」。同紙は「アモリム監督のチームはあらゆるネガティブな記録を更新しているが、最も批判されるべきは、国内リーグでホーム6敗目を喫したこと。1893-94シーズン以来、開幕12試合のホームゲームで最も多い敗戦数だ。なお6敗のうち、4敗はアモリム新政権が喫した」と報道。「それでも、監督はプレースタイルを変えるつもりはないと強調している」と続けた。
なお『タイムズ』紙は過去の記録を引っ張り出し、「統計的に言うと、ユナイテッド史上最悪のチームは、スコット・ダンカン監督が指揮を執った1933-34シーズンだ。2部リーグで降格圏の21位まで1差の20位に終わり、1892年に初めて1部リーグに加わってから最悪の成績だった」と報じ、今季のチームが「最悪」ではないと付け加えた。
【画像】華やかに可憐にピッチで輝く!世界の“美女フットボーラー”を一挙紹介!
実際、ブライトン戦は完敗だった。開始早々、ディフェンスラインの背後に飛び出した三笘薫を抑えられず先制点を献上。PKで1点を返したものの、後半に日本代表MFにゴールを許し、さらに途中出場のジョルジニオ・ルターに追加点を与えて1-3で敗れた。
内容も酷かった。目についたのは、チームの連係不足。エリク・テン・ハーフ前政権で用いた4-2-3-1から脱却し、アモリム監督は自身のトレードマークである3-4-2-1を一貫して採用している。ポルトガル人指揮官は、人もボールもよく動くサッカーを実践したいはずだが、ピッチ上の選手たちはまだまだ感覚的にプレーできておらず、“この時はどうすればいいのか...”という心の声が聞こえてきそうなほど、一つひとつのプレーに時間がかかっていた。頭ではなんとなく分かっていても、身体がすぐに動かない。そんな感じだ。
実際、組織的なパス回しはほとんど見られず、パスワークは選手の足もと、足もとばかり。アモリム監督がスポルティング・リスボンで見せていたパスワークを「快速電車」と表現するなら、今のマンチェスター・Uは間違いなく「各駅停車」並みの遅さだ。守備時に5バックに変形するDF陣のラインコントロールもチグハグさが見られ、連係向上にはまだまだ時間がかかりそうだった。
オールド・トラフォードのサポーターたちも、すっかり諦めムードだった。奇しくも、60~70年代に活躍したレジェンドストライカーのデニス・ロー氏が2日前に亡くなり、試合前には厳かな雰囲気のなか、セレモニーが行なわれた。
式典には、クラブの黄金時代を築いたアレックス・ファーガソン氏も出席。式典後、オールド・トラフォードのボルテージは上がったが、試合が始まると、三笘がアシストした先制点で高揚感は瞬く間に消えた。
後半に3つ目の失点を許すと、サポーターはすっかり意気消沈。続々と席を立ち、後半終盤にはかなり空席が目立つようになった。取材席の隣に座っていた男性サポーターも、落胆を隠せなかったひとり。85分頃から首を左右に振っては天を仰ぐ仕草を繰り返し、試合が終わる前にスタジアムから出ていってしまった。
ファーガソン監督の在籍時に香川真司の取材で“夢の劇場”に通い続けた筆者には、この光景は少しばかり衝撃的だった。このシーズン、ユナイテッドはリーグ優勝。ファーガソン時代は、御大が劣勢時に審判にプレッシャーをかけ、アディショナルタイムを引き伸ばしていたとされる「ファギータイム」なるものが存在した。
ファンも決して諦めることなく最後までサポートし続けたものだが、早々と帰宅する彼らの姿を目の当たりにし、下位に低迷するマンチェスター・Uの深刻さを肌で感じられた。
スポーツメディア『アスレティック』によると、ブライトン戦後、アモリム監督はロッカールームで選手たちに激怒したという。関係者の話として、大型モニターを破壊するほど怒りを爆発させた後、ポルトガル人指揮官は記者たちの待つ会見に出席。そして、冒頭の発言につながった。
マンチェスター・Uとしては、アモリム監督にしっかり強化の時間を与え、辛抱強く上昇気流に乗るのを待つしかない。痛みなき改革がないように、ここは我慢の時だ。
ただ名門クラブゆえに、マンチェスター・Uには他のクラブとは違う難しさがある。国内での注目度は異様なほど高く、下位に低迷したり、負けが増えたりすれば、ジャーナリストたちは舌鋒鋭く批判する。
また、ロイ・キーンやガリー・ネビル、ポール・スコールズといったクラブOBたちが、強力な発言力を持っていることもそのひとつ。低迷が続けば、彼らも黙っていない。もっと言えば、アモリムが大型モニターを破壊したとの情報が漏れ伝わってくることも、このクラブが抱える問題点だろう。密室であるドレッシングルームの出来事が、“関係者の話”として世に出てしまうのは、本来あってはならないはずだ。
ブライトン戦後の会見では、物議を醸した4つ目の質問まで、記者から似たような問いかけが続いた。1つ目は「テレビインタビューで、ファンと選手は苦しむことになると話していたが、どういうことか説明してほしい」。2つ目が「ここ最近の試合で、あなたは選手たちから何を学んだのか」。そして3つ目が「あなたは『選手を助けられていない』と話した。また、全員が期待通りのプレーができていないと言うが、そこにあなたも含まれているのか」。
似たような切り口の厳しい質問が続いたのち、アモリム監督は4つ目の答えで「マンチェスター・ユナイテッド史上、最悪のチームかもしれない。さあ、君たちの見出しだ」と答えたのだった。
ブライトン戦から2日後のインタビューで、アモリム監督は「あの発言をしたのは間違いだった。私はまだ若い」と謝罪した。ただ筆者は、アモリム監督に好意的な印象を抱いた。質問者の目を見て、自分の言葉で今の状況を真摯に説明しようとしていた。そして、「私は変わらない」という力強い言葉。
「ファンやメディア受けしたいなら、2人のストライカーを前線に配置するが、私はそうしない。そうしてしまえば、私の考えるやり方ができにくくなるから」との言葉からも、信念を持ってクラブ改革に挑んでいる様子は伝わってくる。少なくとも、アモリム監督には“この監督ならついていこう”と思わせるオーラがあった。
今後もひとつ負けるたびに、マンチェスター・Uは激震に見舞われるだろう。しかしマンチェスター・Uとしては、アモリム監督をサポートしながら強化を進めていくしか復活の道はないように思える。
取材・文●田嶋コウスケ
【画像】スーパーモデル級の美貌! 名将ペップの愛娘、マリア・グアルディオラの悩殺ショット集をお届け!
【画像】“世界一美しいフットボーラー”に認定されたクロアチア女子代表FW、マルコビッチの悩殺ショットを一挙お届け!
【記事】「めちゃくちゃな守備だ」「恐ろしい」もう三笘の顔は見たくない?チンチンにされたモロッコ代表DFが“炎上”!「マンUファンが激怒した」
]...以下引用元参照
引用元:https://news.nifty.com//article/sports/soccer/12289-3766838/