うらじぬの×ファーストサマーウイカ×ふくだももこ×西加奈子、映画『炎上する君』予告編
2023年7月7日(金)8時56分 オリコン
作家・西加奈子が2010年に上梓した短編小説を、俳優のうらじぬのとファーストサマーウイカの出演、ふくだももこが脚本・監督を務めて映像化した『炎上する君』の予告編が解禁となった。
本作は、レプロエンタテインメントが主催する映画製作プロジェクト「感動シネマアワード」でグランプリに輝いた企画として制作。42分の劇場版と25分の短編版があり、劇場版は8月4日より、東京・渋谷シネクイント、大阪のシネ・リーブル梅田ほかで上映される。
短編『父の結婚』(2015年)を脚本・監督した後、『おいしい家族』(19年)、『君が世界のはじまり』(20年)、『ずっと独身でいるつもり?』(21年)とコンスタントに作品を発表し、16年には小説『えん』で「第40回すばる文学賞」を受賞するなど、多彩な才能を発揮するふくだ監督。そんな彼女が、「世界中でわたしが一番撮りたいと思っている」と言い切ったのが、一度見たら忘れられない個性的な風貌と確かな演技力で映画やドラマにも多数出演する俳優・うらじぬの。そして、ふくだ監督が「うらじぬのが最も魅力的に映る物語」として選んだのが、監督が敬愛してやまない西の小説だった。
原作小説で描かれた「主人公の梨田と浜中。ルッキズムに傷つく二人の親友同士が、足元が燃えている男の噂を聞きつけ探し始める」という骨格はそのままに、ふくだ監督はキャラクターの背景やストーリーを大胆に改変。映画では、女性への抑圧に日々絶望しながらも自由と解放を追い求める梨田と浜中が、無自覚な差別や偏見、ラベリングに傷つく人たちを救っていく姿を通して、新しい連帯の形を提示。原作小説の強烈な個性と先進性を伝えるとともに、多様な人々の「いま」を切り取ったシスターフッドムービーとした。
うらじぬの演じるおかっぱ頭の梨田の親友で、おさげがトレードマークの浜中を、ファーストサマーウイカが演じ、普段とは異なるイメージで観客に強烈な印象を残す。物語のキーパーソンとなる“炎上する男”を演じるのはオーディションで選ばれた齊藤広大。梨田と浜中が居酒屋で出会うバンドのボーカル、トモには「ミスiD2019」グランプリで、『少女は卒業しない』の中井友望、その銭湯の常連客には南久松真奈、トモのバンドメンバーには大下ヒロト、中山求一郎、當山美智子、梨田と浜中がある行動をするきっかけとなる芸人に影山徹など、映画、演劇、ドラマで活躍する演技巧者が集結。
そして、梨田と浜中が脇毛を見せながら踊り狂う劇中歌は、ゆっきゅんの「DIVA ME」。さらに、物語の余韻に寄り添うエンディングテーマは、同じくゆっきゅんの「NG」が起用されている。劇伴は『宮本から君へ』『味園ユニバース』『モヒカン故郷に帰る』などの劇伴も手がけた池永正二(あらかじめ決められた恋人たちへ)。
予告編は、梨田と浜中が、東京の高円寺の銭湯・なみのゆで“炎上する男”について話すシーンからスタート。その後、メンバーからの無自覚なラベリングに傷つくバンドのボーカルや、容姿や恋愛経験を揶揄されるお笑い芸人の姿が映し出され、そんな人知れず傷つく者たちを勇気づけていく梨田と浜中の友情が、ゆっきゅんによるエンディングテーマ「NG」とともにつづられていく。
政治家の女性蔑視発言のような明確な抑圧だけでなく、居酒屋での会話、お笑い芸人のネタ、ポケットティッシュに印字された広告、見て見ぬ振りをすることでやり過ごしてきた、しかし確実に誰かの心をえぐる日々の現実。傷付き、憤り、絶望する梨田と浜中が、高円寺周辺ばかりに出没する“炎上する男”を一目見たいと好奇心を頼りに探し回る。ぼうぼうと足が燃える男。その男は、一体何者なのだろうか———。
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引用元:https://news.biglobe.ne.jp/entertainment/0707/ori_230707_3489681589.html