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■“お揚げ”“パイ”で包んだうどん 斬新なメニューで勝負
5月17日、18日の2日間、都内の公園で“日本最大級のイベント”が開かれました。その名も「ザ・乾麺グランプリ」。今年6回目を迎えたグルメ大会で、2日間で1万4000人が来場しました。
日本アクセス 乾物乾麺MS部 乾麺課長
武末淳さん
「最近ではおコメの価格高騰、品不足という問題もあり、乾麺が見直されています」
今回は食品メーカーなど34の企業が参加しました。ルールは「うどん」「そば」「そうめん」など、乾麺を使って料理を作ること。
1杯500円で、趣向を凝らした麺料理が食べられるとあって、楽しみにしていたお客さんも多いようです。
調布市から(30代)
「普段食べられないメニューが食べられる」
中野区から(20代)
「安くて色々なモノが食べられる。めちゃくちゃ楽しい」
料理を買うと、コインが渡されます。それを気に入った料理の投票箱へ。コインの数でグランプリが決まるんです。
注目したのは、今年から導入されたアレンジメニュー部門。17社が参加しました。
乾麺などを扱う会社「日本アクセス」。長崎県産の「五島うどん」を使った斬新なメニューで勝負に打って出ました。
世田谷区から(30代)
「変わってますね。スゴイ。珍しい食べ方」
アゴダシがしみ込んだお揚げの中に麺と具材が隠れているんです。中には、長崎県産の牛肉や豚肉などが入っています。五島うどんを知ってもらいたいという思いから生まれたメニューです。
足立区から(40代)
「スゴイ。包まれてるとは思っていなかったので、ビックリ」
「さっぱりしてます。驚きがあっていい」
大手加工食品メーカーの「はごろもフーズ」はご存知、「ツナ缶」でおなじみですが…。
はごろもフーズ 開発担当
小山慎五さん
「ちょっとデザート系で攻める」
使う乾麺は「うどん」をチョイス。冷水で冷やしたうどんと、はごろもフーズの「ゆであずき」を春巻きの皮で包んで揚げるんです。名付けて「サクッと!もちっと!うどんパイ」。「うどん」と「あずき」。気になる相性は?
埼玉県から(30代)
「うどんってスイーツ系でもいけるんだ。新感覚」
江戸川区から(30代)
「意外性がある、すごくうまかった。家でもやってみたい」
意外や意外、「うどんパイ」にハマるお客さんが続出しました。
千葉県から(50代)
「(うどんパイ)これで3回目です。食べて下さい」
■家庭でもできる「えび天そうめん」
乾麺グランプリ初出場の「フジッコ」は、多種多様な昆布製品で有名ですよね。勝負メニューが大好評です。
神奈川県から(30代)
「すごいコレ」
杉並区から(50代)
「とにかく豪華。エビが2本ついて500円なんて」
「天ぷらそば」じゃありませんよ。家庭でもできるアイデアメニューは必見です。
開発を担当したフジッコの大石信さん。今回選んだ乾麺は「そうめん」です。そして日高昆布でだしをとるといいます。ここで“家庭でマネできるヒント”。
大石さん
「縦に割って、ペットボトルの中に入れる」
「(Q.えっ、ペットボトルに?)これは“昆布水”になります」
3時間以上つけておくと、うまみ成分たっぷりの「昆布水」が出来上がります。この昆布水を市販の「めんつゆ」に加えるだけで、おいしさが格段にアップするといいます。さらに、エビにもひと手間加えて天ぷらにします。
大石さん
「“きざみ塩昆布”をエビの背に」
エビ天の隠し味に「塩昆布」。これも家庭で真似できますね。
大石さん
「200本あげた。いろいろ試した結果これにたどりついた」
仕上げのトッピングには「とろろ昆布」を。これぞ、フジッコの勝負メニュー「えび天そうめん」です。渾身の一杯をひっさげ、乾麺グランプリに初参戦です。
大石さん
「(Q.目指すは?)完売ですね」
社員
「えっ?グランプリじゃなかったんですか?」
大石さん
「もう一回いいですか?」
この行列なら初参加でグランプリも夢じゃないかも。
神奈川県から(40代)
「昆布がきいていて、とてもおいしい。とろろ昆布も入っているので、だしがおいしい」
えび天そうめんは大好評。天ぷらの隠し味に気づいたお客さんもいました。
埼玉県から(60代)
「衣に味がついていておいしい」
お客さんの列も絶えません。
神奈川県から(40代)
「自宅で作れそうっていうのも良いコンセプトだと思う。『同じやつ作って』って(妻に)リクエストしようかな」
「大丈夫です。頑張ります」
■前回グランプリの勝負メニューは?
今年で6回目の乾麺グランプリ。お客さんによる投票が進んでいます。
去年、総合グランプリを獲得したのは、しょうゆで有名な「キッコーマン」。前回はボリューム満点の角煮が乗った混ぜそばで参戦。見事、栄冠に輝きました。味の決め手と乗せた“食べるしょうゆ”は…。
キッコーマン 開発担当
塚田一真さん
「おかげさまで売り上げは伸びました」
グランプリに輝けば、自社製品の売り上げアップも期待できるのです。
さて、今回はどんな調味料を使って勝負メニューを?今回選んだ乾麺は「おそば」。ここで“家庭でマネできるヒント”を。めんつゆに使用する調味料は?
塚田さん
「旨味ひろがる香り白だし」
「白だし」は、削りたてのカツオ節や極旨うすくち生しょうゆをあわせた本格ダシ。そこに加えるのは、なんと「豆乳」です。
塚田さん
「今回の麺に合うつゆ」
トッピングは、大きな玉子焼きと甘辛いすき焼きのたれで煮こんだ豚肉をたっぷりと盛り付けます。
塚田さん
「今回は山盛りで。ボリューム感もお客様に届けられたら」
特製のめんつゆが決め手です。これぞ、キッコーマンの勝負メニュー「山盛り豚すきのあま旨そば」です。
前回王者のアイデアメニュー。ボリューム満点の見た目に多くのお客さんがひかれていたようです。
千葉県から(30代)
「豆乳とそばは初めて。意外と合う」
中野区から(20代)
「すごく甘辛く煮ていて、だしも風味が出ていておいしい」
世田谷区から(40代)
「豆乳と白だしのコラボレーション。学びました」
「確かに家でできますね」
■裏ワザ“焼きケチャップ”でうま味アップ
続いては、トマト製品で有名な「カゴメ」。看板商品「トマトケチャップ」を使ってグランプリを狙います。そこにはケチャップを知り尽くした会社ならではのワザが。今回使う乾麺は「中華麺」。
カゴメ 営業担当
福田博之さん
「中華麺を使って昔ながらの町中華で出されるようなナポリタンを」
ここで“家庭でマネできるヒント”。具材と合わせる前にケチャップにサラダ油を加えて焼いていきます。
カゴメ フードプランナー
黒田香菜子さん
「ケチャップは焼くと酸味が飛んでうま味やコクが増す。先にケチャップだけを焼くことで、おいしく仕上がる」
油を入れることで香り立ちも良くなるといいます。中華麺を入れたら「鶏がらスープのもと」を加えて中華風に。これぞ、カゴメの勝負メニュー「町中華ナポリタン」です。
“焼きケチャップ”のうま味とコクでやみつきになること請け合い。
江戸川区から(40代)
「麺のモチモチ感が強くて、新発見の味わいで非常に楽しい」
世田谷区から(40代・父)
「パパが作るナポリタンよりおいしい?」
10代・娘
「うん」
父
「家で作ってみようか」
■“うどんの聖地”から絶品めん
大手食品メーカーがひしめく中、地方から参戦した企業がありました。
品川区から(40代)
「香川では有名な乾麺メーカー」
香川県では知らぬ人がいないという「石丸製麺」。創業して120年の老舗です。「讃岐うどん」の販売は、全国トップクラスのシェアを誇ります。
大会には、製麺会社ならではのこだわり乾麺で勝負していました。
石丸製麺 専務取締役 開発担当
石丸祥子さん
「今回は全粒粉100%のうどん」
石丸製麺オリジナルの「全粒粉うどん」です。「全粒粉」は、小麦を殻がついたまま、まるごと挽いて粉にしているので、風味豊かで香ばしいのが特徴です。
通常の小麦粉に比べ、食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富で、近年ヘルシーな“健康食”として見直されているといいます。麺料理には、鶏がらベースのトマトスープを使用。そこに長いもを加えます。
石丸さん
「全粒粉のうどんをツルッと食べてもらうために長いもはとても相性がいい」
さらに甘酒を混ぜたヨーグルトを添えて、まろやかさを出しています。トッピングには、オリーブを食べて育った香川県の地鶏を使用しました。
これぞ、石丸製麺の勝負メニュー「全粒粉うどん冷製トマトスープ仕立て」。自慢のメニューで香川県に錦を飾れるでしょうか?先ほどキッコーマンのめんを食べていた女性たちが、石丸製麺の全粒粉うどんも食べていました。
世田谷区から(30代)
「全粒粉のうどんを食べたことがない。もっとボソボソするかと思ったけど、全然ツルッとしていておいしい」
品川区から(40代)
「全粒粉、絶対東京でウケる。ヘルシーっていうのにすぐ飛びついちゃう」
■アレンジメニュー部門グランプリは?
2日間にわたって開催された乾麺グランプリ。完売を目指していたフジッコは、見事900杯を売り切りました。
石丸製麺 石丸さん
「売れ行き的には、まずまずといったところ」
カゴメ 福田さん
「だいぶ食数は稼げた」
キッコーマン 塚田さん
「皆さんおいしいと言っていただけたんで」
あとはお客さんがどのメニューに投票したかによって勝敗が決まります。果たして、乾麺を使ったアレンジメニュー日本一は?
アレンジメニュー部門のグランプリは、キッコーマンの「山盛り豚すきのあま旨そば」でした。
塚田さん
「(グランプリを)とることができて本当にうれしいです。白だしと豆乳の新しい食べ方を一人でも多くの人に伝えられたのかなと思ってます。今年を上回るようなレシピを来年準備できればと思ってます」
今回、乾麺グランプリで提供されたメニューの作り方は、料理レシピサイト「クックパッド」で確認できます。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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