#ニュース
画像
動画
チャンネル名
チャンネル説明
■紅葉の京都 外国人も日本人も殺到
今年は例年よりも遅れていた、京都の紅葉。18日は12月中旬並みの寒さとなり、ようやく“見頃”になりつつあります。
夜の紅葉を楽しむ“ライトアップイベント”も始まりました。
紅葉の名所「嵐山」に架かる渡月橋も、この混雑ぶりです。
イギリスから来た観光客:「とてもクールです。私が京都旅行を計画したのは、秋の紅葉が見たかったからです」
オーストラリアから来た観光客:「オ―ストラリアには紅葉はないので、(木の葉が)赤やオレンジに変わるのを見ることはないです。とてもナイスです」
■車道まであふれる観光客 カフェには大行列
多くの観光客が訪れることで発生するのが、「オーバーツーリズム」です。
車道まで観光客があふれるため、大渋滞に…。車は徐行して進むしかありません。
運転手:「(Q.うわー、ここもすごい、人が)ここのカフェにみんな並んでるんです」
番組ディレクター:「え?お客さんなんですか、これ?えー、こんなに?」
■紅葉の名所「東福寺」 500人限定貸し切りが人気
毎年、この時期に大混雑する紅葉の名所「東福寺」。“美しすぎる紅葉”を目当てに大勢の観光客が訪れますが、あまりの人の多さで、「ゆっくり紅葉を堪能することができない」という声も上がっています。
そこで、JR東海が早朝と夜の一日2回、それぞれ500人限定で東福寺の紅葉をゆっくりと楽しむことができるイベントを開催しています。
19日午前7時半、予約していた人たちが東福寺に入っていきました。
東福寺といえば、一番のビューポイントが渓谷に架けられた「通天橋」からせり出す場所からの景観です。
通常の人混みと比べてみると、かなり余裕があるのが分かります。
普段は写真撮影もままならない状態ですが、好きなだけ紅葉の撮影を楽しめます。
北海道から来た観光客:「すごく紅葉きれいになっていました。実は、階段を下りるのが苦手なもので、割とゆっくり目に階段も下りられましたので。安心して、きょうは見られました」
地元の人:「何年か前に来た時は本当に人混みの中をゆっくりゆっくり行くって感じだったですけど。きょうは結構空き空きで、ゆっくり見ることができました」
地元の人は、普段の混雑ぶりをよく知っているため、今まで東福寺を避けていたといいます。このイベントでようやく、東福寺の紅葉を見ることができました。
地元の人:「ちょっと立ち止まって写真撮って、くらいの時間はあって。でも、この時間でも意外と人がいて、普段どんだけ混んでるんだろうって思いました」
■京都の宿高騰 コロナ禍前と比べて1.9倍
観光客でごった返す京都ですが、今、SNS上にはこんな言葉が並んでいます。
SNSから:「来週末に京都出張になったのだけど、どの宿も死ぬほど高くて震えてる」「どこも高すぎて、経費で許される範囲で泊まれるところがほぼ無かった」「こちらも明日京都出張なんですが、ホテル高すぎて日帰りにしました…」
京都の宿泊料金が、いまだかつてない金額に高騰しているというのです。
大手ホテル検索サイトのホームページで、週末18日(土)の一泊の料金を見てみますと、1万円以下のホテルは見当たりません。
宿泊施設に価格算出システムを提供するメトロエンジンによると、京都市のホテルの平均宿泊価格は1室2人で7万3000円以上。コロナ禍前と比べ、1.9倍に跳ね上がっているといいます。
神奈川から来た観光客:「(Q.宿泊料金はお1人でいくら?)2万円、3万円とかです」「2~3年前とかですかね、その時は8000円くらいで(泊まれました)。もう少し安くしてくれたほうが旅行しやすい」
埼玉から来た観光客:「これ以上、上がっちゃうと、ちょっと時期とか考えなきゃいけないかな」
■1泊2万8000円の旅館に…米国から旅行に来た夫婦
創業大正4年、100年以上の歴史を誇る老舗旅館「京の宿 北海館 お花坊」。2食付きの場合は、1泊2万8000円と、安くはないお値段です。
アメリカから旅行に来たケイトリンさん(30)、ブレントさん(29)夫婦です。妻のケイトリンさんは留学経験があり、10年ぶりの日本。夫のブレントさんは今回初めて日本を訪れたといいます。
ケイトリンさん:「こんなに広々とした部屋だとは思ってなかったし、景色も予想外で、すごくびっくりしています。最も伝統的な形の、古い京都な気がします」
2人は2週間で東京、京都、大阪、長野を回る予定。大好きな日本をめいっぱい楽しみたいとハードなスケジュールを立てました。
ケイトリンさん:「すごく忙しいです。観光して、お寺に行って、レストランに行って、移動して…だから今夜はリラックスするんです」
■浴衣や布団…「カワイイ」「布団の方が心地が良い」
旅館といえば欠かせないのが浴衣です。
ケイトリンさん:「浴衣と着物が大好きなんです。祇園の地域で茶道体験をして着物を着ました。でも、浴衣は初めて。すごくワクワクしています。羽織や着物、帯、帯締めがあって、使うものは知っているんです」
果たして、浴衣はちゃんと着られたのでしょうか?
女将 小西綾子さん:「わーー!浴衣、可愛いね」「おー!かっこいいじゃん」
浴衣の着方も襟の合わせまでばっちり!ご満悦の様子です。
そんな2人を出迎えたのは、旅館の女将の小西綾子さん。外国人観光客の増加に合わせて英語でもおもてなしをしています。日本の伝統的な旅館に2人も興味深々です。
ケイトリンさん:「(Q.浴衣の感想はどうですか?)カワイイ!」
ブレントさん:「着心地がいいですね」
ケイトリンさん:「これを着てぐっすり眠れそうです。あなたのはちょっと短いけど。あなたは身長が高すぎるから」
しかし、ベッドではなく慣れない布団で寝られるのでしょうか?
ケイトリンさん:「アメリカの大抵のホテルのベッドよりも、この布団の方が心地が良いです。掛け布団もシーツもアメリカよりずっと良いです。でも、枕の中にビーズが入ってる。ちょっと不思議な感じがします」
ブレントさん「気づいた?まぁ、大丈夫でしょう。よく眠れると思います」
■宿泊料金は高い? 夫婦「少し安く感じる」
小西さん:「グッドモーニング!よく寝られましたか?」
ケイトリンさん:「はい、良いですね」
よく眠れた様子の2人は和食膳の朝食を堪能します。
ケイトリンさん:「わー、すごい!」
ブレントさん:「うーん、どれから食べようかな」
ケイトリンさん:「とてもおいしそう!どれから手を付けてよいか分からないです」
旅館については…。
ケイトリンさん:「とても良かったです。大変リラックスできる雰囲気で、昔の時代にタイムスリップしたような感じがします。ここで働くスタッフの方たちは親切で、おもてなししてくれました」
宿泊料金は高いと感じているのでしょうか?
ブレントさん:「そんなことないです。今1ドルが…大体150円前後」
ケイトリンさん:「だから、私たちには少し安く感じるのです」
■京都府内は全体的に値上げ 背景に物価高と人手不足
外国人にとっては安いと感じる宿泊料金。しかし、旅館の女将は次のように話します。
小西さん:「今までの中では最高です」「(Q.例年と比べて、どのくらい上がった?)15%は…上げざるを得ない」
京都府内の宿泊施設は、全体的に値上げの状態だといいます。そもそも“物価高”であることに加え、“人手不足”も宿泊料金に影響しています。
高いホスピタリティー、おもてなしを維持するため、良い人材を採用し、長く働いてもらわないといけません。そのため、人件費も高くなるのです。
小西さん:「私たちはこの仕事を誇れる仕事だと思ってる。お客様に喜んで頂くにはどうすればいいのかっていうことを考えたり。金額だけでは得られない、すごく充実感があるので。この仕事に飛び込もうという人が増えてほしい」
■少し離れた場所も選択肢に…専門家「電車で移動」
京都を訪れる日本人の観光客には高いと感じられる京都の宿の宿泊料金。しかし、外国人にとっては…。
オーストラリアから来た観光客:「日本では主に三つ星ホテルに泊まっているので。とても快適で、清潔で、必要なものはすべてそろっていて、お手頃な価格です」
スペインから来た観光客:「僕らにとってはお手頃な価格でした」
専門家は、京都へ電車ですぐに行ける少し離れた場所に泊まることも選択肢に入れることを勧めています。
旅行ジャーナリスト 鳥海高太朗氏:「奈良県や滋賀県、また大阪方面の方に移動することによって、1万円前後、1万円台でホテルを手配することも可能ですので。少し時間はかかりますけど、電車で移動するというのがお得に旅行するコツになってくると思います」
(「グッド!モーニング」2023年11月20日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
#youtube #芸能 #事件